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2025.07.04 11:30

「資本主義の祭典」が生まれるまで、バークシャー・ハサウェイ株主総会の歴史

Scott Olson/Getty Images

ビル・ゲイツと新聞投げ大会

2004年にマイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツがバークシャーの取締役に就任すると、株主総会の人気はさらに増した。この時期に登場した伝統行事のひとつが、バフェットが少年時代に新聞配達をしていたことにちなんだ、新聞投げコンテストだ。

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2012年以来、参加者は会場内に設置されたクレイトン・ホームズ(バークシャー傘下のトレーラーハウス販売大手)製のトレーラーハウスのポーチに向かって、丸めた新聞紙を投げて競っている。これにはゲイツも参加し、バフェットはしばしば彼に正しい新聞の投げ方を伝授する。優勝者には、同じくバークシャー傘下のデイリークイーンのディリー・バーが贈られる。

「資本主義の祭典」

2004年までに、株主総会は現在のCHIヘルスセンターに場所を移し、メインアリーナに2万人、補助エリアにさらに2万人を収容できるようになった。2014年の株主総会では、これだけの数の席がすべて埋まった。

「資本主義の祭典」というニックネームがふさわしい今日のバークシャー・ハサウェイの株主総会には、世界中から4万人以上の出席者が集まる。形式的な総会は20分程度で終わるが、バフェットと故チャーリー・マンガーによる有名な質疑応答セッションは5時間以上にも及び、投資戦略から世界経済まで、さまざまな質問が彼らに投げかけられる。

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この毎年恒例のオマハ巡礼が特別なのは、バフェットから直接投資の知恵を得られるからという理由だけではない。企業が短期的な利益よりも長期的な価値の創造に重点を置くという、正しい自由市場資本主義を学ぶ場でもあるからだ。

マンガーはかつて、バフェットは自分が何百万人もの株主の受託者であることを最も誇りに思っていると語った。バフェットはバークシャー・ハサウェイを通じ、彼に貯蓄を託した無数の人々のために富を生み出してきたのだ。

バークシャーの株主総会の変遷は、バフェットの哲学そのものを反映している。ランチルームでのささやかな集まりから世界的なイベントへと発展した「資本主義の祭典」は、資本主義が誠実さと長期的なビジョンを持って実践されれば、関係するすべてのステークホルダーに価値を生み出すことができるという証しなのである。

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forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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