一方、仕事への情熱はゆっくり過ごすときに何かを習得したり自由時間を思い通りに使うことにつながることが示された。
もう1つの興味深い発見として、回復体験、特に習得体験とリラクゼーションの体験を多く行っている人ほど心理面でのウェルビーイングが望ましい状態で、仕事を辞めたいという気持ちが少なかった。
このことは、仕事後の時間の過ごし方が、その人のウェルビーイングに強い影響をおよぼすことを明確に示唆している。
これらの調査結果は、どのように休むことにするかが重要で、エネルギーを補充する活動を行うことが燃え尽き症候群から自分を守る緩衝材となることを示している。
栄養を与えるような体験を日課に加えることは、単に仕事から離れることになるだけでなく、回復に大いに役立つ。
だからといって、無理に生産的になったりクリエイティブな過ごし方をする必要はない。
ほんの数分でも惰性でスマホを触る時間を絵を描いたり、本を読んだり、何か小さなことを学んだりするなど、夢中になったり気持ちを高めたりする時間に変えることで、1日の過ごし方に変化をもたらすことができる。このようにして休息をとって力を抜くことで翌日に向けて活力が湧いてくる。
これらすべての習慣の背後にある核となる考え方は、やがて自分の取り組みとエネルギーに対してこれまで以上に意図的になるというものだ。意欲を削いだり弱めたりするものに注力する必要はないが、必ず信念とエネルギーが持続するようにしなければならない。
そうしたことは充電のために立ち止まることなく、目標に向かってエネルギーを注ぎ続けていると不可能だろう。
自分のエネルギーを守る価値のあるリソースとして扱い始めると、明晰さと力強さが行動に伴うようになる。そうして、日々を生き延びるという状態から意図的な過ごし方へと変えることができる。
持続可能な生き方とは思慮深い考えの上に築かれるものであり、明日も頑張れるようにする選択を何度も繰り返すことなのだということを覚えておくといい。


