このことは、エネルギーを維持し、全体的なウェルビーイングを向上させる効果的な戦略として、日課の合間に小休憩を組み込むことの重要性を浮き彫りにしている。
小休憩を日課の中断とみなすのではなく、ワークフローの一部として扱うようにしよう。
5分散歩したり、ひと息つく時間を持ったり、あるいはタスクの合間に端末から離れることで集中力や明晰な思考を維持できる。
3. 受動的な逃避ではなく「能動的な回復」を選ぶ
ぐったりする長い1日を過ごした後は、テレビを観たりスマホなどを触ったり、あるいはベッドに転がったりと一番楽な過ごし方をしたくなる。
このような何も考えずにゆっくりする時間は本質的に悪いものではなく、時には必要でさえあるが、必ずしも本当に必要な方法で活力を取り戻せるとは限らない。
活動を止めることと、本当に充電することは違う。受動的な休息は、その瞬間の気分転換に役立つ。
だが、それが回復するための定番の手法になってしまうと、翌日も同じように疲れが残ってしまうことが多い。そこで、取り入れたいのが能動的な回復だ。
専門誌『Personnel Review(パーソナル・レビュー)』に掲載された研究は、仕事後に心理面を回復させるためのさまざまなタイプの体験が従業員のウェルビーイングと疲労にどのような影響を与えるのか理解を深めようと行われた。研究者らは具体的に4種類の回復体験を調査した。
・心理的に距離を置く(気持ちの面で仕事から離れる)
・リラクゼーション(心を落ち着かせる活動)
・習得(学習や挑戦的な趣味に没頭する)
・コントロール(自由時間を思い通りに自使う)
研究者らは、病院に勤務する看護職員290人を対象に確立された心理測定尺度を用いて調査を行った。データを分析し、これらの回復体験が個人の特性やウェルビーイングの状態とどのように関連しているかを探った。
その結果、個人が持つ特定の要因が回復戦略の選択に影響することが明らかになった。仕事がきついほど、心理的に仕事から離れたりリラックスしたりすることが少ないことが示された。


