食&酒

2025.07.18 16:00

200年の伝統と革新が生んだ答え。ザ・グレンモーレンジィ・カンパニーのCEOが語る、世界で愛される理由とグローバル戦略

傘下にあるアードベッグ蒸留所でのウイスキーの祭典

日本でも行われたばかりのアードベック・デーについて聞いた。アイラ島にある蒸留所、アードベッグは、グレンモーレンジィよりさらに古い歴史をもつが、その歴史はジェットコースターのようで、蒸留所が閉鎖されたことも何度もあったそうだ。しかし、世界で一番ピートの効いた個性豊かな飲み口には熱狂的なファンも多く、1997年にグレンモーレンジイの傘下に入り、ますますその人気を高めている。

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「毎年5月最終週から6月1週にかけて、アイラ島でウイスキーの祭典があるのですが、日替わりで各蒸留所のオープンデーが開催され、その最終日のトリを飾るのがアードベッグなのです。それはすごい人気で、蒸留所どころかアイラ島に入りきらないくらいの人が訪れる。そこで、その喜びや楽しみを世界中にお裾分けしようと、世界中でアードベッグ・デーを設けてその楽しみを広めているのです」

今回の日本では、スペイシーな内装のなか、10年のハイボール、マクレーが一番好きだと言うカクテル「ペニシリン」、また限定商品の「アードベッグ スモーキバース」を楽しみながら、アードベッグの世界観を五感で感じるエキサイティングなパーティとなった。

ところで、グレンモーレンジィとアードベッグに楽しみ方の違いはあるのだろうか。

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「グレンモーレンジィはスコットランドで一番有名なウイスキーですから、友人の家やパーティに持って行ったら必ず喜ばれる。だから皆でワイワイ飲んでも楽しいお酒です。一方、アードベッグは、外は冷たい雨、そんなときに、真のアードベッグ愛好家の友人とじっくり飲みたい酒、そんな感じでしょうか」

マクレー自身は、「一番好きなのは、仕事が終わって、これからは家族との時間だというときに、グレンモーレンジィ18年をソーダで割って傾けるときです」と。

仕事とプライベートタイムの切り替えに欠かせないグレンモーレンジィ。そんな大人の一杯を習慣にしてみたい。

MHD モエ ヘネシー ディアジオ
https://www.mhdkk.com/


キャスパー・マクレー◎ザ・グレンモーレンジィ・カンパニー社長兼CEO。2018年からグレンモーレンジィとアードベッグのマーケティングとコマーシャルチームの責任者を務め、2023年より現職。2020年以降7倍に成長したeコマース事業をさらに強化。ボトルのデザインやラベルをモダンなものに変更して、より幅広い層に受け入れられるよう、イメージ刷新に取り組んでいる。

text &edited by Hiroko Komatsu

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