2025.07.08 08:15

海外旅行予約の罠で1割が詐欺に 偽サイトを見抜く秘策とは

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この夏旅行を計画している人は、すでに予約を始めている時期だろう。最近は、すべてネットで完結できるため、労力もかからずベストなプランを選択しやすい。しかし、一方で予約時に詐欺被害に遭うケースも存在し、マカフィーが「より安全な夏の旅行調査」を実施して警鐘を鳴らしている。

それによると、旅行予約前に詐欺の手口について調べたり注意していると回答した人は41%に上る。その一方で10人に1人の人が予約時に詐欺被害に遭っているという。特に海外の第三者の旅行予約サイトでは、言語の壁やカスタマーサポートの不備、日本の旅行業法の適用外であることなどを背景に、返金やキャンセルに関するトラブルが多発している。にもかかわらず、日本人の32%は第三者の旅行予約サイトを公式サイトと同程度に信頼している。また、若い人ほど詐欺的なリンクをクリックした経験がある(15%)と回答している点も指摘されている。

2025年に旅行を計画している日本人は約半数に上り、そのうち93%が節約を意識していると回答。多くの人が食費(外食を控える:33%)や衣料品(新しい旅行服を買わない:31%)といった日常的な出費を抑え、旅行費用を捻出していることがわかる。中でも、宿泊施設(34%)、航空券(27%)、アクティビティ(23%)においては、安さを追い求めるあまり、巧妙化する旅行詐欺に巻き込まれてしまうリスクも高まっていると、マカフィーは注意喚起している。

実際にあった被害としては、以下のケースが報告されている。

●4%が詐欺的なリンクをクリック
●3%が偽サイトにクレジットカードや銀行情報を入力し、不正請求が発生
●3%がAI生成の旅行先画像に騙された
●2%が実在しない宿泊施設や旅行を予約してしまった

特に海外へ旅行を計画している人は、慎重な行動が必要だ。

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文=飯島範久

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