非難の応酬
大統領はまた、マスクが立ち上げに関与し、一時は指揮を執っていた政府効率化省(DOGE)に対して、スペースXやテスラのような企業に提供している補助金を「しっかり調べるべきだ」と提案した。トランプのこの投稿に対してマスクはXで応酬し、「私は文字通り、全部カットしろと言っている。今すぐに」とやり返した。
マスクは歳出法案を支持する者を批判すると同時に、この法案に反対する共和党議員を後押ししており、その中にはトランプが敵視してきた議員が含まれる。マスクは、トランプが以前「三流議員」と呼んだ共和党のトーマス・マッシー下院議員の「BBB=この法案が成立した場合の米国の信用格付け」という投稿を拡散し、彼の来年の再選を支援すると宣言した。
マスクはまた、トランプがかつて予備選で対抗馬を立てると脅した後に引退を表明した共和党のトム・ティリス上院議員の投稿も拡散した。ティリスは、マスクの投稿を引用して「皆さん、イーロン・マスクは100%正しい。この問題を彼ほど理解している者はいない。彼の警告を真剣に受け止めるべきだ」と述べている。
5月下旬の辞任以降、攻撃を繰り返すマスク
マスクは、トランプ政権の特別政府職員としての職務を5月下旬に辞任して以降に、大統領と共和党が推進する「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル (大きく美しい法案)」を繰り返し攻撃してきた。かつて自らをトランプの「ファースト・バディ」とまで呼んでいたマスクは、最終的にトランプに個人的な怒りを向けるようになり、過去にトランプが共和党による債務の上限の引き上げを批判していた動画などを投稿していた。
「トランプ憎悪症候群」
ふたりの対立は、トランプがマスクのことを「トランプ憎悪症候群」と呼んだことで激化した。トランプは、自身を批判する者に対してこのフレーズは用いており、これをきっかけにSNS上で応酬が始まり、マスクの企業と政府の契約を撤回する可能性を示唆した。マスクはこれに対し、「トランプの名前がエプスタイン・ファイルに載っている」と根拠を示さずに投稿していた(現在削除済み)。
その後は、両者の間に小康状態が訪れ、マスクは「大統領について書いた投稿の一部が行き過ぎたものだった」と後悔の意を示すこともあったが、今回の騒動で再び関係は悪化した。


