宇宙

2025.07.02 17:00

ペルセウス座流星群が流れ「牡鹿の月」が昇る 太陽が最も小さくなる7月の空

ペルセウス座流星群と天の川(Shutterstock.com)

ペルセウス座流星群と天の川(Shutterstock.com)

北半球で夜、屋外に繰り出して空を見上げるのにおあつらえ向きの季節がやってきた。今月は、水星、金星、火星、木星、土星が織りなすスペクタクルから「バックムーン」の満月、月とプレアデス星団の美しい共演、相次いで極大を迎える流星群まで、見どころが満載だ。2025年7月の天体観測と星空についてまとめた。

1. 地球が遠日点通過

日時:2025年7月4日(金)
方角:太陽(日食メガネが必要)

この日、地球は遠日点(aphelion)に到達し、1年のうちで最も太陽から遠ざかる。これは、地球が太陽の周りをわずかながら楕円軌道を描いて公転しているために起こる現象だ。遠日点の地球は、太陽から約1億5200万km離れている。半年後には、太陽に最も近づく近日点を通過し、互いの距離は約1億4700万kmに縮まる。

日食グラスを使って太陽を見上げる人々(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)
日食グラスを使って太陽を見上げる人々(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

その差はたった3%程度だが、4日の空に輝く太陽はわずかに小さく見えるだろう。もし日食グラス(日食メガネ)が手元にあれば、今年最も小さい太陽を観察してみてほしい。

2. 火星と水星

日時:2025年7月5日(土)の日没後
方角:西

日没から約30分後の西の空を見ると、赤い火星と青白いしし座の1等星レグルスが少し離れて光っている。この2つの星を線で結び、そのまま右下へ向けて地平線近くまで伸ばしていくと、そこに水星が見つかるはずだ。水星は太陽に近く、薄明の短い時間しか見えないため「すばしっこい惑星」の異名をとるが、4日に東方最大離角となったばかりで今は比較的見つけやすい。

3. 金星とすばるが共演

日時:2025年7月6日(日)の日の出前
方角:東

2025年7月6日、日の出約1時間前(東京:午前3時半ごろ)の東の空(Stellarium)
2025年7月6日、日の出約1時間前(東京:午前3時半ごろ)の東の空(Stellarium)

もし日の出より早く起きられるなら、東の空を見てほしい。おうし座のプレアデス星団(すばる)の下に、明るい金星が輝いている。肉眼で見ても双眼鏡で覗いても美しい散開星団と「明けの明星」の共演は、実に壮観で見ごたえがある。

4. 「バックムーン」の満月が昇る

日時:2025年7月11日(金)の月の出
方角:南南東の地平線

ギリシャ・スニオン岬にある古代遺跡ポセイドン神殿の背後から昇る「バックムーン」の満月。2024年7月20日撮影(Nicolas Economou/NurPhoto via Getty Images)
ギリシャ・スニオン岬にある古代遺跡ポセイドン神殿の背後から昇る「バックムーン」の満月。2024年7月20日撮影(Nicolas Economou/NurPhoto via Getty Images)

夏が始まって最初の満月だ。米先住民の農事暦で「バックムーン(牡鹿の月)」と呼ばれる7月の満月は、日本時間11日午前5時37分に「望」の瞬間を迎える。ただし、見るべきは月の出である。大きなオレンジ色の球体が東の空を昇っていく絶景を拝もう。夏至にまだ近い時期の満月なので、南中高度は低い。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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