スマートフォンを操作し続けていて身体の不調を感じたことはないだろうか。スマートフォンを操作している時間が一日数時間に及ぶケースも多く、年々接触時間が長くなってきており、どこかしら不調を抱えてもおかしくないレベルだ。SPRASANN合同会社が「スマホ使用時の手の不調」などに関する調査を実施し、その結果を公開している。
まず、1日に何時間スマートフォンを使用しているかを年代別に見てみると、全体としては、1日2~4時間が最も多いが、10代は6時間以上が半数を占め、20代も4時間以上が半数を占めていることから、若い世代はかなりスマートフォンに依存していることがうかがえる。

次に、スマートフォンを使っていて、手が痛くなったり疲れたりしたことはあるかという問いに対し、「よくある」が37.2%、「たまにある」が52.4%を占め、約9割の人が日常的に不調を自覚していると言えるだろう。

具体的にどこに痛みや疲れを感じるかという問いには、指がトップであった。続いて手首となっており、首や肩を大きく引き離していた。片手で操作することが多く、加えて最近はスマートフォン本体が重くなっていることもあり、手首に負担がかかっているのかもしれない。

手の痛みや疲れを感じることについて年代別に見てみると、10代は「よくある」「たまにある」と回答した人が全員を占め、30代は「よくある」と回答した人が半数以上を占めている。10代や20代は1日に使用する時間が長いため、痛みや疲れを感じやすいことはうなずける。一方、30代は1日の使用時間が2~4時間が最も多いことから、スマートフォンを10年以上使い続けてきたことで、その疲れが蓄積されているのではと推測される。

筆者も1日にかなりスマートフォンを操作しているが、指や手首というよりは肩にくる感じだ。スマートフォンが重く大型化しており、片手では操作しづらく、SNSを見る時以外は両手で操作するケースが増えてきている。不調を感じたら、休むことが大切だ。持ち方や操作方法、姿勢など、不調になりにくい対策を講じなければ、後々までこの不調を引きずり続けることになるかもしれない。
出典:SPRASANN合同会社が「スマホ使用時の手の不調やスマホアクセサリーの満足度調査」より