3. 自分らしくありながら共に成長する
正しい関係ではあなたは成長することができ、成長するよう積極的に促される。パートナーは、あなたが誰かに合わせるために自分の一部を犠牲にすることを求めない。あなたの成長に寄り添い、同時に自分の成長に関して内省的かつ積極的だ。
専門誌『Family Process(ファミリー・プロセス)』に2021年に掲載された研究で、研究者らは真にうまくいっているカップルを定義する、関係性や意図、感情の豊かさを捉える尺度「Couple Flourishing Measure(カップル・フローリッシング・メジャー)」を考案した。
研究によると、うまくいっているカップルは単に一緒にいて居心地が良いだけでなく、共に成長しているという。具体的には、うまくいっている関係には以下のような特徴がみられるという。
・満足感や快楽感によるウェルビーイング:肯定的な感情や感情面での親密さ、満足感、温もりを経験する。
・努力する過程で得られるウェルビーイング:個人の成長やパートナーへの思いやり、共有する意味の創出が含まれ、2人の関係がそれぞれの成長と共有された目的を刺激し、支える。
このような関係では「私たちの関係は永遠に続くだろうか」「相手は私にふさわしい人だろうか」といった疑問は浮かばない。「この人生を共に豊かなものにするために何ができるだろうか」と考えるようになる。


