過去に困難な恋愛を経験したことがある場合、適切な相手が現れたとしても、以前味わった恐怖が頭をもたげてくるかもしれない。感情面での安全性の欠如を経験すると、たとえ健全な関係にあっても脅威を警戒し続けるような思考回路になっている可能性がある。
幼少期の人間関係や過去の経験によって形成された愛着スタイル(人間関係の築き方の傾向)なども、新しい恋愛に恐怖を感じる理由かもしれない。正しい相手と付き合っているかどうかを見極めるのは難しいかもしれないが、以前の恋愛との違いは感じるだろう。
例えば、愛着スタイルが不安型の人は、信頼できる恋愛関係を築くことでようやく不安が収まるかもしれない。愛着スタイルが回避型の人は、親密さは脅威ではなく、扱いやすいもののように感じるかもしれない。
あなたが健全で愛に満ちた関係にあることを確認できる、3つのサインを以下に挙げる。
1. 相手の愛を疑わない
正しい相手と一緒にいるとき、「この人は本当に私を愛しているのだろうか」という疑問が頭に浮かぶことはほとんどない。送られてきたテキストの意味を考えすぎたり、あらゆるやりとりを分析したりすることもない。常に品定めをされている、批判されている、あるいは不安だと感じることもない。
相手に尽くしたいという気持ちが試されるようなゲームもなければ、自分の価値を証明しなければならないというプレッシャーもない。注意を払われていると感じるために愛情を求めることもない。適切な相手といると心強く、安心できる。「修正」し合うことはなく、お互いが物事を理解し、コンビとして進化していく地に足のついた状態だ。
加えて、親しい友人や家族の前でそうであるように、ありのままの自分でいられることに気づき、そうあることの価値を認められていると感じる。
実際、専門誌『European Journal of Investigation in Health, Psychology and Education(ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・インベスティゲーション・イン・ヘルス・サイコロジー・アンド・エデュケーション)』に2023年に掲載された研究によると、安定した親密な関係にある人は心理的な幸福感が強く、ストレスにうまく対処する傾向にあるという。
安定した恋愛関係では、感情面で相手にいつでも頼れるという信頼感が増すと、研究者らは示唆している。そうしたカップルは、特に逆境下で一貫して安全を提供してくれるパートナーに頼れることを知っている。
研究ではまた、関係が安定しているほど承認欲求が低くなることも明らかになった。適切な関係では相手は常に手を差し伸べ、ありのままの自分を受け入れてくれるため、自分自身や相手を疑うことはない。