ヘルスケア

2025.07.03 17:00

「感情的知性(EI)」の高い男性ほど、良いパートナーにめぐり合える

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男性と安全な愛着

時代遅れのステレオタイプとは裏腹に、感情的知性は過剰な露出ではなく制御を意味する。学術誌American Journal of Men's Healthに掲載された研究結果によれば、男性の感情的流暢性(emotional fluency)は、より良好なメンタルヘルス、衝突の少なさ、より安定型の愛着行動と関連し、感情の明瞭性とメンタルヘルス全般の向上につながっている。

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感情的知性の高い男性は、いつ話し、いつ黙し、いつ心を開き、いつ自分を落ち着かせるべきかを知っている。この奥行きは、男性性からの脱却ではなく、再統合といえる。

感情的知性の時代における相性の再定義

関係性に対する自己認識という観点において、感情的知性の高い男性は、もはや美意識やステータス、表面的な親和性に基づいてパートナーを選ぶことはない。彼らが求めるのは感情的な互恵性だ。すなわち、自分と深く向き合い、衝突をうまく乗り越え、防衛機制ではなく好奇心によってコミュニケーションを構築できるパートナーを求めているのだ。

関係性を築くうえで重要視される問いも変化している。ストレス下で協調できるか、不快感を抱いているときも関係を決裂させることなく落ち着いて対処できるか、リアクションとしてではなく敬意をもって関係性を修復できるか、などだ。

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これは個人的な進化であると同時に、文化的な進化でもある。相性を神経系に基づく同盟、すなわち相互調律(互いに感情や状態を共有し、共感的に理解し合うこと)、感情的成熟、心理的安全に根ざしたものとして捉え直すことである。この新しいパラダイムにおいて、感情的知性は単なる付属物ではなく、持続可能な愛の基本設計概念となる。

現代の恋愛の未来は「感情的知性」にある

より多くの独身男性が感情的に成熟するにつれて、出会いの場は再調整されつつある。感情的知性の高い男性は対応力があり、地に足がついていて、意識的だ。自律神経の調整、感情労働の共有、共同創造の実践としての関係性の成長を尊重するつながりを選択する。

2025年においては、プレゼンス(自分の全存在で相手と向き合い「今この瞬間」に深く関わること)と調律こそが「強さ」の証となっているように思える。それは全体性(ホールネス:ありのままの自分を受容し自然体に戻ること)や人間的な深みと弱さを体現している男性の典型であり、愛、責任ある関係、心のつながりに本当に必要とされている感情的基準を引き上げている。

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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