中国のハイテク大手のXiaomi(シャオミ)の共同創業者でビリオネアの雷軍(レイ・ジュン)が、テスラの「モデルY」の強力なライバルになり得る電動SUVを発表した。これを受け、同社の香港上場株は6月27日に一時8%急騰し、最高値を更新した。
シャオミの株価は、年初来で70%以上上昇している。フォーブスはシャオミの会長でCEOのレイの保有資産を465億ドル(約6兆6900億円)と試算している。現在55歳の彼は、テンセントの共同創業者で保有資産が530億ドル(約7兆6300億円)の馬化騰(ポニー・マー)に次ぐ中国で4番目の富豪となっている。
投資家はシャオミが26日に北京で発表した「Xiaomi YU7」に熱狂した。この電動SUVは、テスラのモデルYに真っ向から対抗することを狙ったもので、標準モデルは1回の充電で835キロメートルという航続距離を誇りつつも、価格は25万3500元(約509万円)からと、モデルYの26万3500元(約529万円)よりも安価に設定されている。テスラのウェブサイトによれば、モデルYの航続距離は593キロメートルだ。
シャオミによればYU7の予約注文台数は、発表後の1時間以内に28万9000台に達したという。「これは中国の自動車業界で、ほぼ前代未聞のことだ」と上海のコンサルティング会社Automotive Foresightのマネージングディレクターであるヤール・チャンはコメントした。シャオミによれば、このモデルの納車は7月に開始予定という。
記者発表イベントでスタッフから予約注文台数を聞いたレイは、「これは中国の自動車業界における奇跡だ。本当にすばらしい結果だと思っている」と語った。
彼はまた、テスラへの対抗心を鮮明にして、YU7の性能をたびたびモデルYと比較した。地元メディアがまとめたデータによると、モデルYは2024年に中国で最も売れたSUVで、納車台数は48万309台に達していた。
YU7には加速性能を高めた2種類の上位モデルがあり、「YU7 Pro」が27万9900元(約562万円)から、「YU7 Max」が32万9900元(約663万円)からとなっている。



