SNSやネットニュースのフェイク情報が拡散する問題が後を絶たない。この社会は、いい加減な情報を鵜呑みにして、ご丁寧にシェアまでしてしまういい加減な人間で溢れているのかと悲観的な気分になるが、実際のところはどうなのだろう。
インターネットリサーチ事業などを展開するNEXER(ネクサー)は、全国の男女675人を対象に「情報のソース」に関するアンケート調査を実施した。そもそも、ネットユーザーはどれほど誤情報に接しているのか。調査によれば、SNSやネットニュースの情報が誤りだと気づいた経験がある人は、約44パーセントにのぼった。気づかないものを含めると、実際にネット上を流れる誤情報はもっと多いことになる。やはり、情報元の確認は必要だ。

まずは、SNSやネットニュースの情報の出所(情報元)の確認を行うかを問うと、「ときどき」を含め確認をするという人は約55パーセント、しないという人は約45パーセントと2つに割れた。

確認する理由をたずねると、「信用できないニュースも存在するから」、「フェイクニュースではないか知りたいから」、「メディアが発している情報でもどこまで信用できるか怪しいから」などの意見が聞かれた。
一方、確認しない人たちの理由は、「なんとなく見てるだけだから」、「めんどうくさいから」、「周りに広げなければいい」など、メディアリテラシー的にちょっと心配になる意見が多い。また、「もともと半信半疑」、「ネットニュースを信用していない」という人たちもいる。

問題は、情報元を確認しないままシェアしてしまう人がどれほどいるかだ。SNSで情報をシェアするときに情報元を確認するかという問いでは、かならず確認する、ほとんど確認する、ときどき確認するの合計は約33パーセント。確認しない人たちの合計は約16パーセントで、確認派のほうがだんぜん多い。また、約50パーセントの人たちは「シェアしない」と答えている。誤情報を確認せずにシェアしてしまう恐れのある人は、ごく少数であることがわかる。



