AI

2025.07.01 11:00

顔出しもSNSも不要 AI活用し月収1400万円を稼ぐ「匿名」起業家の新常識

Terroa / Getty Images

従来のインフルエンサー以外が原動力のエコシステムが成長

成長しつつあるこのエコシステムの経済は注目を集め始めている。ゴールドマン・サックスは、世界のクリエイターエコノミーは2027年までに4800億ドル(約70兆円)に達すると予測している。従来のインフルエンサーのやり方とは異なる収益化モデルが主な原動力だ。一方、調査会社リサーチ・アンド・マーケッツの2024年の予測では、デジタル教育セクターの規模はマイクロラーニングとオンラインスキルの収益化が牽引して2030年までに800億ドル(約11兆円)を超える。

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初期投資は無料か数千円

さらに目を引くのは、初期費用の少なさだ。ChatGPT、Canva、Stan Storeなど、クックとケンプが使っているツールのほとんどは無料か月額30ドル(約4300円)以下だ。つまり、投資家も必要なければ、諸経費も発生せず、管理者もいない。そしておそらく最も重要なこととして、バーンアウトに陥ることもない。

仕事の形が変わる流れ

なぜこれが重要なのかを理解するために、もう少し視野を広げてみよう。職場は現在、流動的だ。人員削減を追跡するサイトLayoffs.fyiによると、2023年にテック業界で解雇された人は26万人を超えた。米教育省のデータでは、4300万人が返済しなければならない学生ローンを抱えており、毎月の返済額は平均約350ドル(約5万円)だ。また、働き方やキャリア形成などを分析する機関のレポートによると、高学歴になっているにもかかわらず、新卒者の52%が職に就いていない

同時に、AIは個人で仕事をする人の可能性を変えつつある。2023年7月のマッキンゼーのレポートでは、「2030年までに米国における労働時間の最大30%が自動化される可能性がある」と推定している。これらの仕事の多くは完全になくなることはないかもしれないが、再編成・再構築・再分配されつつある。この変化に乗じてキャリアを一新する人もいる。

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「大勢の視聴者を持つか、カメラに映るのが得意でなければならないと思われている」とケンプは語る。「だが、AIツールを活用して静かに生計を立てている人は多い。インフルエンサーではなく、デジタルワーカーだ」

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翻訳=溝口慈子

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