リーダーシップ

2025.07.07 17:00

リーダーの結婚は破綻した。父の葬儀にも出られなかった─努力より大切な選択

FreshSplash / Getty Images

「欠けている1%」の見つけ方

たとえ外見的には成功の絶頂にあったとしても、「これでいいのか?」という静かな痛みを感じることは、「やる気」における失敗ではない。たいていはバランスの失敗だ。

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筆者は、自分自身がそれを生きてきたから、知っている。

以前のキャリアでは、非営利セクターで10年近くを過ごし、世界(WORLD)にすべてを注いできた。どの役割も、私を最前線に近づけた。ただ、難民のコミュニティに深く関わる仕事をするようになったとき、事情は変わった。

その仕事は、意義深く緊急性が感じられるものであり、使命感に基づくものだった。それは良いことだった。しかし、それは持続不可能なことでもあった。

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私は、社会的な変化をもたらすことに集中するあまり、私たち(WE)、つまり最も親しい人間関係、実行可能なビジネスモデル、仕事以外で私を必要としてくれる人々をないがしろにしていた。自分(ME)をないがしろにし、自身のエネルギー、健康、仕事上の成長、そして個人的な喜びを省みなかった。

その結果は、現実となってやって来た。最初の結婚は破綻した。父の葬儀には出られなかった。

その時、私は真実に気づいた。パーパス(人生の目的)も、それを単独で追求すれば、私たちを「赤字」に追い込む可能性があるのだ。

いい知らせもある。それは、その痛み、つまり「欠けている1%」がシグナルだ、ということだ。それは失敗ではなく、チャンスのシグナルだ。それは、バランスを取り直すことへの誘いだ。調整への誘い、3つの次元で人々を導くための誘いだ。

だから、自問してみよう。

・私は、自分の人生の一部分だけにエネルギーを注いでいないだろうか?
・リーダーとしての私の成功は、健康や人間関係を犠牲にしていないだろうか?
・私は世界を救おうとしているが、同時に虚しさを感じていないだろうか?

もしそうなら、収穫逓減曲線の中に生きている可能性が高い。

前進する道は、より強く推し進めることではない。自分の人生を、調整された状態に再び戻すことだ。

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翻訳=ガリレオ

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