北米

2025.06.28 10:00

パウエルFRB議長、異例の早期レームダック化も うごめく「影の議長」案

トランプ米大統領からの圧力が強まっている=ゲッティ

世界的にインフレが高進するなか、FRBは2023年には金利を二十数年ぶりの高水準に引き上げたが、インフレが落ち着いてきた2024年には利下げに転じた。インフレ率が穏やかに見えるにもかかわらず、FRBは2024年12月を最後に利下げを見送っている。トランプの関税政策のもとで、インフレが再燃する可能性を警戒しているとみられている。

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ベッセントは「影のFRB議長」を支持

2024年の選挙戦の期間中、現財務長官のスコット・ベッセントは「影のFRB議長」という腹案を示していた。これは、パウエルの後任を早めに指名し、その人物が自身の金融政策スタンスを公にすることで、現職議長の影響力を弱めるというものだ。ベッセントはフォーブスの取材で「フォワードガイダンスを与え、誰が次期FRB議長になるかを皆に知らせるため」に早期の後任指名を支持する考えを示していた。

ニューズレター「セブンズ・リポート」の創設者トム・エッセイは最近のメモで、影のFRB議長について「ひとつの目的にしか役立たないだろう。それは現職のFRB議長への信認を損なうことだ」と警鐘を鳴らしている。

次期議長の有力候補は?

トランプは25日、パウエルの後任候補を「3人か4人」に絞ったと記者団に語った。WSJは有力候補として、パウエルを批判してきたケビン・ウォーシュ元FRB理事と、ケビン・ハセット国家経済会議(NEC)委員長を挙げている。WSJによれば、ベッセント、デビッド・マルパス前世界銀行総裁、最近利下げに前向きな発言をしたクリストファー・ウォラーFRB理事も候補に含まれているという。

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米予測市場の「ポリマーケット」では26日時点で、次期FRB議長に選ばれる確率はウォーシュが22%でトップ、以下、ウォラー(21%)、ハセット(18%)、ベッセント(13%)と続いている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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