AI

2025.07.08 11:00

AIで「個別化医療」を加速、Biostate AIが目指すがん治療の最適解

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AIがヘルスケアに革命を起こす

Biostate AIは5月20日、シリーズAラウンドで1200万ドル(約17億3000万円)を調達したと発表した。このラウンドはアクセルが主導し、GaingelsやMana Ventures、InfoEdge Venturesらが参加した。さらに既存投資家であるMatter Venture PartnersやVision Plus Capital、Catapult Venturesも出資した。これにより、同社の累計調達額は2000万ドル(約28億8000万円)を超えた。

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この分野は、AI技術が急速に進化している魅力的な領域だ。たとえば昨年は、英国のサンガー研究所が「Generative and Synthetic Genomics(生成・合成ゲノミクス)」という研究プログラムを立ち上げて、生物工学のための基盤となるデータセットとモデルを構築しようとしている。

この分野では、他にもさまざまな企業が取り組みを進めている。Exact Sciencesは5年前にGenomic Healthを28億ドル(約4020億円)で買収し、存在感を高めている。また、グルーポンの共同創業者、エリック・レフコフスキーが立ち上げたTempus AI(テンパスAI)やFoundation Medicine、Veracyte、NanoString Technologiesなどの企業もこの分野における様々なビジネスチャンスを模索している。

この市場は、将来的に巨大で高収益なものになる可能性がある。マッキンゼー・グローバル・インスティチュートの試算によれば、AIは製薬及び医療製品業界に年間600億(約8兆6300億円)〜1100億ドル(約15兆8000億円)の経済価値をもたらす可能性があるという。

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「OpenAIが巨大なデータセットを用いて言語を解読したように、Biostate AIは人間の健康を支配する分子シグナルを解読している」と、アクセルのパートナーであるシェカール・キラーニは話す。彼は、AIが「診断と治療の新たな時代」を告げるものだと確信している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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