人生のうち、大きな買い物の1つといえば住宅だろう。多くの人は、住宅を購入するために何十年ものローンを組んで支払うことになる。住宅ローンを組んだ当初はそれがベストだと思っていても、返済が進むにつれて「やはりこうしておけばよかった」と後悔する人は少なくないのではないだろうか。そのような住宅ローンに対する調査を、三井住友トラスト・資産のミライ研究所が実施し、その結果を公開している。
それによると、現在住宅ローンを返済している人々に「後悔しているか」と問うたところ、35.4%の人が後悔していると回答した。

これを借り入れ時期別に集計すると、最も多かったのは1991年~2000年で44.5%だった。その後は徐々に割合が減少しているものの、2021年~2024年と比較的最近に借り入れた人々の間で、再び割合が増加傾向にある。

具体的に、どのような点に後悔しているのかというと、「借入金額を少なくすればよかった」が30.1%でトップ。次いで、「頭金の割合を多くすればよかった」が24.9%、「借入期間を短くすればよかった」が16.7%となっている。

この結果を借り入れ期間別に集計すると、トップは変わらないものの、古い時期に借り入れた人々は「借入期間を短くすればよかった」が2位になっている。また、2010年以前に借り入れた人々からは「固定金利ではなく変動金利にすればよかった」という意見が目立つ。逆に、2021年~2024年に借り入れた人々は「変動金利ではなく固定金利にすればよかった」という意見を持っており、借り入れ時期によって、固定金利と変動金利の選択の難しさがうかがえる。





