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2025.07.03 07:15

生成AIが購買を後押し、利用者の4割が生成AIきっかけで消費行動へ

GettyImages

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Chat-GPTをはじめとした生成AIが一般にも浸透しつつある。ビジネスでの活用だけでなく、プライベートでもいかに活用していくかが、生成AIをより進化させ、エージェント的な役割を担っていくだろう。そんな、生成AIを使った行動として、PLAN-Bマーケティングパートナーズが「生成AIとの対話による購買行動調査」を実施し、その結果を公開している。

それによると、まず、生成AIを使って調べ物をしているかの問いに、「常に使っている」「よく使っている」を合わせて17.1%と2割にも満たないが、「ときどき使っている」「たまに使っている」を合わせると、41.2%と4割ほどで、残りの6割は使ったことがないと回答した。これだけ見ると、まだまだ浸透していない感じだが、対象者が10代から70代の男女なので、若者だけに絞ればもっと活用しているだろう。

AIで調べ物をしたことがある人を対象に、生成AIとの対話をきっかけに商品を購入したり行き先を決めたことはあるかの問いに、いずれも4割程度の人が生成AIを使って調べるだけでなく、最終的な消費行動まで至っていることがわかった。

購入経験がある商品としては、「化粧品・スキンケア・ヘアケア」が40.6%でトップ。「食品・飲料」が39.1%、「本・雑誌・電子書籍」が35.9%と続いている。調査対象の男女比は示されていないが、1位と4位の「衣類・アパレル」(31.3%)がランクインしていることを考えると、女性のほうが消費行動まで至っているのではと推測される。

一方、行き先の決定では、「飲食店」が56.9%でトップ。「旅行・宿泊先」が55.4%、「病院・クリニック」が29.2%となっている。これまで、飲食店や旅行先は口コミサイトやインスタを使って調べて、決めるというのが多かったが、それが生成AIに一括して調べてもらって提案させるという、より効率化を図っていることが伺える。

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文=飯島範久

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