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2025.07.04 10:00

AIが書いたコードをAIで検証、「AIコードレビュー」の新興CodeAnt AIの実力

Shutterstock.com

急拡大する「AIコードレビュー」市場

AIは、膨大な量のコードを生成しており、CodeAnt AIの市場は大きな成長が期待されている。この分野の大手であるCodeRabbit(コードラビット)は昨年、シリーズAラウンドで1600万ドル(約23億円)を調達し、約600社が同社のプラットフォームを使用していると公表した。他のライバルには、BitoやCodiumAI、Coderbuds、CodeFactorなどが含まれる。

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CodeAnt AIの投資家たちは、やるべき仕事はいくらでもあると考えている。Yコンビネータのパートナーであるトム・ブロムフィールドは、「AIによって生成されるコードが増える中、コードレビューの重要性はかつてないほど高まっている。CodeAnt AIは、高品質のコードだけが本番稼動することを保証する」と述べている。

VitalStage Venturesのシンも、CodeAnt AIの成長を楽観視している。「AIがコード生成を急速に民主化する中、ボトルネックは検証へとシフトしている。こうした前進によってエンジニアリング・チームは問題を早期に発見しながら、より速く製品を出荷できるようになっている。このことは、今日のソフトウェア主導型経済において大きな優位性となる」と彼は言う。

Harnessの調査によると、開発者の59%がAIツールの使用時に50%以上の頻度でデプロイエラーを経験しているという。また、92%がAIによる不良コードが本番環境に到達した際に被害を受ける範囲が拡大したと考えており、68%がAIに関連するセキュリティの脆弱性の解決により多くの時間を費やしているという。

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「適切なガバナンスやセキュリティ検証、明確な組織ポリシーがなければ、これらのAIツールは開発者のストレスを軽減するどころか、むしろ増大させる可能性がある」とHarnessのCEO、ジョティ・バンサルは語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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