経営再建を進めるインドネシア国営のガルーダ・インドネシア航空は、同国の政府系ファンド「ダナンタラ・インドネシア」から6.65兆ルピア(約591億円。1ドル=0.0089円換算)の融資を獲得したと6月24日に発表した。
この融資は、ダナンタラ・アセット・マネジメントを通じて実行される。ガルーダの再建を支援し、航空機の整備・修理・オーバーホール費用をカバーするための10億ドル(約1440億円。1ドル=144円換算)規模の融資パッケージの一環となっている。
「当社は、ダナンタラ・インドネシアの支援を受けて、事業とパフォーマンスの最適化を通じて運航能力を強化し、世界クラスの航空会社としての地位を強化する」と、ガルーダのワミルダン・ツァニCEOは声明で述べた。
インドネシア証券取引所への報告書によれば、ガルーダはこの融資の7割以上の約4兆8000億ルピア(約427億2000万円)を、子会社のLCC(格安航空会社)、シティリンクの航空機の整備費用やオペレーション費用に充てる計画だ。
インドネシア政府(その持株はダナンタラに移管済み)と新興財閥CTコープ創業者でビリオネアのチャイルル・タンジュンが共同で保有するガルーダ・インドネシアは、長年にわたり債務と財政難に苦しんできた。同社は、2023年に総額100億ドル(約1.44兆円)の債務の再編を行ったが、引き続き政府の支援を必要としている。
ガルーダ・インドネシアの2024年の収益は前年比16%増の34億ドル(約4896億円)に達したが、最終損益は6900万ドル(約99億円)の赤字で、2023年の2億5200万ドル(約363億円)の黒字から転落した。同社は2024年、139機の航空機を運航して2300万人以上の乗客を輸送し、11月には経営再建の一環として、競合ライオン・エアの幹部ワミルダン・ツァニをCEOに迎え入れた。
インドネシア屈指の大手財閥、CTコープを率いるタンジュンの保有資産について、フォーブスは43億ドル(約6192億円)と推定している。彼は自身が運営するトランス・エアウェイズの持ち分と、自身の直接出資を合わせてガルーダの株式8%を保有している。CTコープは、クレジットカード事業、大型スーパー、テレビ局の運営で知られ、インドネシア最大級のデジタルバンクのひとつ、アローバンク・インドネシアを傘下に置いている。



