モビリティ

2025.06.26 09:30

ロボタクシー競争激化、週あたり乗車件数30万超のウェイモと課題抱えるテスラ

カリフォルニア州サンフランシスコの路上を走行するウェイモのロボタクシー(John M. Chase / Shutterstock.com)

カリフォルニア州サンフランシスコの路上を走行するウェイモのロボタクシー(John M. Chase / Shutterstock.com)

自動運転分野における米国のリーダーといえるウェイモ(Waymo)は6月24日、ジョージア州アトランタでロボタクシー(自動運転タクシー)サービスを開始した。商用運行の本格拡大を進める同社はこれで、米国で5番目の主要都市に進出した。

今年初めにロボタクシーの運行を開始したオースティンと同様に、ウェイモはアトランタでの配車の予約や車両の整備(清掃や修理を含む)でウーバーと提携している。同社は、アトランタではまず「数十台」の車両でスタートし、時間をかけて数百台規模に拡大する計画だ。

テスラは、選定した株主など対象に有料ロボタクシーサービスを提供開始

今回のウェイモの動きは、イーロン・マスク率いるテスラの動きと重なっている。テスラは22日、オースティンにおいて、事前に選ばれた株主やオーナーを対象に有料ロボタクシーサービスの提供を開始した。この立ち上げでテスラは世間の注目を集め、株価の上昇にもつながったが、十数台のモデルYの助手席に人間の安全監視員を乗車させ、別の追走車による監視やリモートでの追跡を行った。このようなオペレーションは、ウェイモや他のこの分野の企業が長年実施してきた初期段階のテストに近い。また、それらは無償で行われていた。

本当に問うべきは拡大への道筋

バークレイズのアナリスト、ダン・レヴィはリサーチノートで「テスラの強気派は、昨日の出来事について、長らく待ち望まれてきたテスラの新時代の幕開けと見るだろう。彼らはテクノロジーが順調に機能しており、拡大への明確な道筋が見えたとし、テスラが無人運転で収益を上げ始めたことを重要な節目と考えている」と指摘した。ただし彼は、「本当に問うべきは拡大への道筋であり、それは長い道のりになると見ている。過度な楽観には注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。

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編集=上田裕資

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