アジア

2025.06.25 15:30

インドの富豪アダニが運営の「ムンバイ国際空港」、1000億円を投資家から調達

インド・ムンバイのチャトラパティ・シヴァージ・マハラジ国際空港(Ritu Manoj Jethani / Shutterstock.com)

インド・ムンバイのチャトラパティ・シヴァージ・マハラジ国際空港(Ritu Manoj Jethani / Shutterstock.com)

インドのビリオネア、ゴータム・アダニの財閥「アダニ・グループ」が建設および運営を手掛けるムンバイ国際空港が、ニューヨークのアポロ・グローバル・マネジメントが主導する投資家グループから7億5000万ドル(約1088億円。1ドル=145円換算)を調達した。

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アポロが6月23日に発表した声明によると、この4年満期の無担保債券で調達した資金は、既存の債務の返済に充てられる予定だ。さらに、空港の拡張計画の支援のため追加で2億5000万ドル(約363億円)を調達するオプションも設けられている。

ムンバイ国際空港の親会社アダニ・エアポート・ホールディングスのアルン・バンサルCEOは声明で、「今回の資金調達によって、空港運営の柔軟性が高まり、数百万人の旅行者たちのエクスペリエンスを向上させられる」と述べている。

インドで2番目に利用者数が多い空港のムンバイ国際空港は、今後の5年間で1000億ルピー(約1690億円。1ルピー=1.69円換算)を投じてインフラの拡張と刷新を進める計画だ。これにより、同空港の年間旅客処理能力は、昨年の利用者数5480万人の4倍以上にあたる2億2900万人に拡大するという。

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アダニ・エアポート・ホールディングスは、今月初めにバークレイズ、ファースト・アブダビ銀行、スタンダードチャータードといった銀行から7億5000万ドル(約1088億円)を調達していた。このうち4億ドル(約580億円)は同社の債務の返済に充てられ、残りはインド国内で運営する6空港の拡張と改修に使われる予定だ。

フォーブスは、インドで2番目に裕福な人物であるアダニの保有資産を645億ドル(約9.4兆円)と推定している。彼が会長を務めるアダニ・グループは、空港、港湾、電力、エネルギー、食用油、セメント、不動産など多岐にわたる分野の事業を展開している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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