リーダーシップ

2025.07.10 07:45

会議で嫌われるNGワード 「まとめ」と「え?」が地雷な理由

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4人の場で、発言が多い順に1番手、2番手、3番手、4番手とした場合、「理想的なポジションは2番手」と、静岡産業大学教授で延べ3000億を超える人間の行動パターンを分析してきた岩本武範氏は言います。

そして、2番手になるうえで心がけたいのが「話を広げる」こと。岩本氏の著書『なぜ4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』(サンマーク出版)から、一部引用・再編集してご紹介します。


話をまとめてはいけない

そんなNGワードとは、「つまり」「ってことだよね」。

「つまり、それってこういうことですよね」

こんな「まとめフレーズ」は会話のテンションを下げてしまう原因のひとつ。場をまとめてほしいなんて、案外、じつは誰も思っていないからです。

「あれ? なんの話してたっけ?」こんなときのほうが意外と楽しかったり、盛り上がったりしますよね。

「あの人カッコイイ」「え、そう?」「カッコイイじゃん!」「信じられない(笑)」「そっちこそ、かっこよくないなんて、信じられない(笑)」

こんな「話が一致しなくても盛り上がる」シーンを、なんとなく想像できるのではないでしょうか。

普段の会話で、まとめるってじつはそんなに求められていません。

ではなぜ、「話をまとめる」ことにはリスクがあるのか。

この「まとめる」という行為には、相手の古い脳を活性化して場の空気を悪くするリスクがあります。

一生懸命話した内容を「それって、こういうことだよね」なんて、別の言葉やニュアンスで言い直されてしまうと、古い脳はカチンときます。

「あなたの話は長いけど、要はこういうことが言いたいんでしょ」

そんなメッセージが伝わってしまえば、なんだか自分が否定されたり見下されたりした気がするのです。

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文=岩本武範/静岡産業大学教授

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