そこで使えるのが、相手が話しやすくなる、「どういうこと?」「どうして?」「どうすれば?」という3つの「どう」という質問です。
これはそれぞれ、
(1)「どういうこと?」……具体的な説明を引き出す(≒どんなこと? どう思う? など)
(2)どうしてそう思ったの?」……そう思った背景を引き出す
(3)「私もやるならどうすればいい?」……具体的な方法をたずねる
という目的があります。
先ほどの1番手の話の受け止め方も含め、実際の会話に置きかえると次のような感じです。
1番手「こないだ、サバゲーに行って、すっごくおもしろかったんですよ!」
2番手「サバゲー!! ってどんなことするんですか?」(もしくは「サバゲーってどういうことするんですか?」)
1番手「それはね、……」
2番手「へぇ~! それは楽しそうですね! 3番手さん、今何か反応されてましたよね? どう思います?」
3番手「うーん、僕はあんまり興味ないかなぁ……」
2番手「おっ、どうしてですか?」
3番手「僕はフットサルが好きで、休みの日はずっとやってるんです」
2番手「フットサル! 僕もやってみるとしたら、どうすればできますか?」
このように、3つの「どう」で話を広げると、1番手からのパスを上手に受け止め、口数が少ない3番手や4番手でも発言がしやすくなるというわけです。
「ゴールを決めなければ」と思わない
そうこうしていると、話したくてうずうずしている1番手の人が割り込んできます。そこは、「なるほど!」「一緒じゃないですか!」「へえ~、そうなんですか!」「そういうこともあるんですね」などと感嘆フレーズで反応しつつ広げる材料をもらって、またほかの人に、同じように3つの「どう」で話を回して、折りを見て自分の意見も入れてみましょう。
このように3つの「どう」を織り交ぜて会話を進めていくと、場をどんどん広げていくことができます。
3つの順番にはそこまでこだわる必要はありません。
大事なことは「話は広げるもの」だということ。あなたが「ゴールを決めなければ」と思うほど、言葉は出てこなくなりがちです。
タクシーにそこまで親しくない4人で乗ることになったら、この3つの「どう」で話を広げてみる、といった感じで使い道を開拓していただければ、と思います。
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