私の場合は、「あれ? 今何か反応されてませんでしたか?」など声をかけながら、1番手以外の人に話をパスするようにしています。
1番手から飛んできた話は、感嘆語で受けとめて次の人にパスを回していく。そんなイメージです。
そもそも1番手の人が、一度ですべてを話しきることはありません。
ですから一度話を止めても、ほかの人が話したあとに再度、「〜だそうですよ、○○さん」などと言って話すチャンスをつくってあげると、気分を害することなくまたパスを出してくれます。
話を広げるためには、1番手のパスを受けてほかの人に話を振り、発言するタイミングをちゃんと提供する。
こうやって話を広げることで、1番手からは「この人は自分の話を聞いてくれる人だ」、ほかの人たちからは「この人は自分にも話しかけてくれる人だ」と、その場にいる全員からほどよい印象をもたれます。
つまり、「場全体の会話を広げる」役に徹していると、誰にも悪い印象を与えず、1番手以外の人からも話が集まりだす可能性が高くなるのです。
では、具体的にどんな言葉を口にすると、会話は広がっていくのでしょうか?
「イエス」「ノー」で答えられる質問は避けよう
グループインタビューで参加者の人たちがディスカッションしているのを見ると、口数の少ない3番手や4番手の人が唐突に話を振られても、たくさん、そしてスムーズに話すのはむずかしいようです。
では、会話が広がるにはどう話せばいいのでしょうか。
まず、ここでやってはいけないのは、「イエス」「ノー」で答えられる、いわゆる「クローズドクエスチョン」を投げること。
「これ好きですか?」と聞くと、「はい」または「いいえ」で会話が途切れやすく、複数の場においてそこから会話を広げるのは至難の業。「聞くだけ聞いて終わり?」だと、一気に「会話べた」な印象を抱かれてしまうかもしれません。


