空港のWi-Fiは安全と思われているわけ
空港の初期のWi-Fiネットワークはオープンで、基本的なセキュリティさえ欠如していたと専門家は指摘する。今日では通信内容を暗号化する高度な規格「WPA3」が導入されており、パスワードやネットワーク上のデバイスを保護している。また、オーストラリアでの事件を除けば、データ損失につながるネットワーク侵入の報告は最近ほとんどない。
では、空港のWi-Fiをパソコンやスマホで使っても安全だろうか。
「空港のWi-Fiセキュリティは確かに向上している」とサイバーセキュリティ企業REDSECLABS(レッドセックラボ)のラファイ・バローチ最高経営責任者(CEO)は言う。同社はセキュリティ・コンサルティングやトレーニング、その他のサイバーセキュリティ・サービスを提供している。「だが、空港のシステムはまだ絶対に安全というわけではない」。
空港のターミナル内を移動しながらインターネットに接続できるのは便利だとバローチは言う。「しかし、すべての公共ネットワークは安全ではない」とも警告する。「人々の注意を引くために、本物とよく似た名前の偽のWi-Fiネットワークを立ち上げるハッカーがたくさんいる。そうした偽のネットワークに一度接続すると、ハッカーらはユーザーから重要な情報を盗み出すためにさまざまな攻撃を仕掛けることができる」。
空港のWi-Fiの安全性を確認する方法
空港のWi-Fiが安全かどうかを見極める方法はいくつかある。
・名称が怪しくないか:ハッカーは言葉の専門家ではない。そのため、タイプミスなど、偽物である兆候が見られるネットワークもある。例えば「DULLES_Offficial_Free_Wfi」というネットワークには決して接続しないこと。トラブルを招くだけだ。
・暗号化されているか:接続後、訪問先のウェブサイトがURLに「https」を使用し、南京錠のマークが表示されていることを確認する。「これは接続が暗号化され、あなたのデータが保護されていることを意味する」とセキュリティ・トレーニング・プラットフォームKontra(コントラ)のCEO、ギャン・チョーダリーは言う。
・個人情報を要求してくるか:ハッカーらは個人情報を入手しようとしているため、あなたの誕生日やEメールの認証情報などを尋ねてくる。図々しくクレジットカード情報を要求してくることもある。本物の空港の無料Wi-Fiはそのような情報は一切求めない。
・空港は無料Wi-Fiを宣伝しているか:多くの場合、空港のスクリーンには公式のアクセスポイント名が表示されている。「空港職員にネットワーク名を再確認することもできる」とセキュリティ意識向上のトレーニングを提供するHacker Rangers(ハッカー・レンジャーズ)のグローバル・ディレクター、マルセロ・バロスは言う。
だが最終的にはこれらの戦略はどれも確実ではないと専門家らは口をそろえる。
「空港でネットを使用する必要がある場合は、携帯電話のデータプランを使う方がより安全で確実だ」と安全なネット使用のためのコースを提供するDigital Skills Education(デジタル・スキル・エデュケーション)のディレクター、クレイグ・スティールは言う。「無料Wi-Fiに頼るのではなく、通信事業者のサービスに直接接続すること。私は旅行中、無料Wi-Fiではなく携帯のデータプランを使うことにしている」。


