無料Wi-Fiを通じて情報を盗む手口
ハッカーらは盗んだデータをどうするのか。オレンスタインによると、むしろ「何をしないか」を考えた方が早い。考えられるハッキング行為は以下の通りだ。
・暗号化されていないネットワークや接続を介して共有されたクレジットカードや銀行口座のデータを傍受する
・安全でない公共ネットワークを利用して正規のウェブサイトに広告を掲載し、ユーザーを悪意のあるサイトに誘導したり、以前に訪問したページに埋め込まれたトラッカーを悪用したりする
・空港のWi-Fiに接続するための便利なツールを装って、マルウェアに感染したファイルや偽アプリをダウンロードするようユーザーに促す
・パーソナルデータや個人情報を盗み、重要なアカウントに侵入する
警察によると、オーストラリアのハッカーはポータブルの無線アクセス装置を使って「悪魔の双子」と呼ばれる偽の無料Wi-Fiネットワークを作成し、複数の場所で疑うことを知らないユーザーに正規のサービスだと信じ込ませたという。
つまり、空港のWi-Fiは安全だと思うかもしれないが、危険と隣り合わせなのだ。
「空港は情報やID、金銭を盗もうとするサイバー犯罪者にとって格好の標的だ」とVPNサービスなどを提供するSurfshark(サーフシャーク)の最高セキュリティ責任者であるトーマス・スタミュリスは言う。「残念ながら、空港など多くの組織にとって情報セキュリティは最優先事項ではない。Wi-Fi技術の進歩にもかかわらず、より強固なセキュリティシステムの導入は遅々としており、旅行者はデータ漏洩や詐欺にさらされている」。


