欧州

2025.06.25 09:30

ロシアのシャヘド自爆ドローン、ジェットエンジンやAI搭載型も出現 迎撃の難易度上がる

ウクライナの首都キーウで2025年6月17日、ロシアのミサイルとドローン(無人機)による攻撃後、崩壊した住宅から遺体を運び出す救助隊員(Oleksii Samsonov/Global Images Ukraine via Getty Images)

こうした防空制圧能力としても攻撃ドローンが発展していくことは容易に想像できる。とくに最近、FPV(一人称視点)ドローンを運搬するドローンも戦闘に投入され始めていることも考え合わせればなおさらだ。

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進化し続ける脅威に直面

ロシアがシャヘドを使い始めてからまだ3年もたっておらず、自国で生産を始めてからは1年半ほどしかたっていない。だが、巡航ミサイルや弾道ミサイルといった従来型兵器と違い、ドローンは防御手段に対処するために急速に適応してきた。この「適応の早さ」という点こそ、ロシアとウクライナによる長距離ドローン戦の最大の教訓かもしれない。脅威は常に進化し続けるのだ。

ウクライナは5月、シャヘドの82%を撃墜するか電子戦で落とした。また、迎撃ドローンAI制御の対ドローン銃塔など、革新的で低コストの防衛システムの配備を引き続き進めている。ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領が6月の主要7カ国(G7)首脳会議で訴えたように、支援諸国からの追加の資金供与があれば、こうした迎撃システムの開発と生産を加速させ、多くの命を救うことができる。人命を救えるのはウクライナに限らない。長距離ドローン攻撃は将来、どのような戦争でも特徴のひとつになる可能性が高い。

イランはこの先、こうした技術の供給国ではなくなるかもしれない。しかし、ロシアが技術を引き継いでおり、シャヘドとそのクローンは拡散していくだろう。

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その間も、ウクライナではシャヘドによる攻撃と民間人の犠牲が続いている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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