こんにちは、ワンインチの柴田です。
5月、CBN入りのクッキーを摂取した大学生が突然、建物2階の窓から飛び降り、搬送されるという事件が発生しました。
https://news.ntv.co.jp/n/ybs/category/society/ysbf51547633314fca89c1eee3c04cbe98
大学生は命に別状はなかったものの、事件後、厚労省は「合法とうたわれた製品でも健康被害が出ることがあるため、十分注意してほしい」と注意喚起を行いました。
当該製品には「CBN 1000mg」と明記されており、パッケージには「どこまでも沈むような体感力」といった刺激的な文言も使われていました。
SNS上では著名人のPR投稿をきっかけに購入したとの証言も報道され、問題の深刻さがうかがえます。
まず初めに確認しておきたいのは、CBN自体は現在の日本の法制度上違法な成分ではありません。今回の件においても、摂取者やメーカーが刑事的な捜査対象となっているという報道はありません。
本稿は当該製品や行為の刑事責任を問うものではなく、あくまで社会的責任と業界構造上の課題について提言するものです。
CBNは“合法”だが“無責任に扱っていい”わけではない
CBN(カンナビノール)は天然の大麻草に存在する成分(カンナビノイド)の一種で、いわゆる化学合成して作られる精神作用を有する合成カンナビノイド(HHCHやTHCHなど)とは異なり、現在はCBD同様、指定薬物にも該当していない未規制成分です。
しかし、CBDに比べてCBNは精神作用については以前から指摘があり、私自身もCBD議連等で「レアカンナビノイドの扱いには、何らかの線引きが必要ではないか」と訴えてきました。
また、弊社ワンインチでも、CBNは精神作用の可能性が否定できないことから2023年の法改正前までは扱っておらず、改正後も慎重に検討していた段階でした。私たちがCBNの製品化を見送ってきたのは、“何か起こった時にきちんと責任を取れるか”という基準で判断してきたからです。
合成カンナビノイドがどんどんと指定薬物に指定され、より人体に悪影響のある物質に変わっている現状では「キマるかもしれない」とCBNは法改正前後から特に高濃度でのエディブル(食品)として流行をしていました。



