その結果、CBNのような「ともすると精神作用を有するといわれても仕方ない成分」が、ろくに基準もなく販売されてきたのです。
この状況の中で消費者だけに責任を押し付けるのは間違っていると思います。
食薬区分の境界と、困難な「真面目な人を守る」仕組み
カンナビノイドを巡る議論の難しさは、「疾患を抱える人が切実に求めている」というニーズと「カンナビノイドは現時点では食品としての扱いである」という法的建付けが交差する点にあります。
CBNはCBD同様、現状「食品」として扱われていますが、精神作用のある可能性のある成分を食品として販売すること自体が、制度的にも倫理的にも極めて脆弱な状態です。
だからこそ業界団体で強固なルールを作り守っていかねばならないのです。
カンナビノイドはその性質から、なんらか疾患を抱える方々が「少しでも楽になれば」と手に取る構造があります。
彼らが藁をもすがる気持ちで手に取って実際に効果を感じて使っている場合、天然成分の節操のない規制には一定の歯止めがあるべきです。
2023年のTHCV指定薬物化の際にも、精神作用を持たないTHCVが、合成カンナビノイドの一括規制のあおりを受けて含まれてしまい、フルスペクトラムCBDオイルを使っていたユーザーや患者団体から強い抗議の声が上がりました。
その結果、公明党・秋野議員らの働きかけによって、例外的に医師の管理下での使用が許容される特例が設けられました。
このように、無責任な事業者によって生じた事件が、必要としている人のアクセスをも奪ってしまう構図を、私は強く憂慮しています。
今回CBNが「危ない」と判断され、同様の規制対象になれば、同じようなことが再び起こりかねません。
自主ルールがなければ、規制されるだけ
私はかねてより、CBD業界に対して「公正競争規約の制定を目指すべき」と提言してきました。それは、きちんとルールを定め、自ら監督・改善できる業界こそが経済的にも社会的にも認められると信じているからです。
CBNについても、同様の考えを持っています。


