動画『I Built a Roller Coaster In My Lab』に登場するローラーコースターもここで設計して組んだものだという。ローバー氏は、YouTubeのコンテンツとCrunchLabsのプロダクトが「相互に支え合うビジネスモデル」を軌道に乗せたことで、創業時は5、6人前後で始めたCrunchLabsが、現在はカスタマーサポートを含めて100人近くのスタッフが常駐する大所帯に育ったと目を細めた。
スケールアップし続ける米国のクリエイター
ローバー氏はYouTube以外のプラットフォームでも独自の動画コンテンツを提供しているが、YouTubeはクリエイターの活躍を収益の面からも支援してくれるだけでなく、ファンとの密接なコミュニティが築ける唯一のプラットフォームであるため、今はYouTubeに軸足を置いて活動しているのだと語る。
スタジオを訪問したジャーナリストから「今後、第2のマーク・ローバーは現れると思うか」と聞かれ、ローバー氏は「間違いなく現れるだろう」と答えた。ローバー氏はそれが「自然な流れ」だとしながら、一方で米国では成功するYouTuberの活動規模が10年前と比べて圧倒的にスケールアップしている事実についても指摘した。YouTubeで「バズるコンテンツ」を制作するためには最低でも1万ドルの予算と数カ月の準備が必要なのだとローバー氏は自身の肌感を説いた。
大胆な活動に打って出た分、その見返りも大きい。実際にローバー氏のクリエイターとしての活動はコンテンツ制作の範疇を超え、CrunchLabsによるSTEM教材のビジネスにも急速に発展を遂げた。ローバー氏の成功は、YouTubeというプラットフォームが成長を遂げてきた軌跡にも重なる。サイエンスへの熱い情熱とエンジニアとしての豊かな経験を持ちながら、トレンドの波を的確に捉えてきたローバー氏の成功事例が今後多くのYouTubeクリエイターの模範になり得るのか注目したい。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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