グーグルは最新の「iPhone vs Pixel」動画で遊び心を出している。主役は現行モデルであるPixel 9 Proだが、今後、発売されるPixel 10が思いがけないかたちで登場しているのだ。
Pixel 10のイースターエッグ
そのシーンは、グーグルの公式YouTubeチャンネル「Made By Google」に投稿された最新プロモーション動画の最後にある。動画ではiPhoneとPixelがアップルのスマートフォンの最近の進歩について語り合うのだが、Pixelは驚く様子を見せず、その機能がいつPixelとAndroidに導入されたかを指摘し続ける。
取り上げられているのはライブ翻訳、「代わりに待ってて」機能(保留音が流れたときに相手が出るのを待つ機能)、通話スクリーニングで、これらはそれぞれ4年前、5年前、7年前に実装済みだ。もちろんそれぞれの機能は近年大幅に進化しており、単純な比較は難しいが、グーグルが示した「AndroidはiOSより先に進んでいる」という主張は十分に伝わる。
そして動画の最後に仕込まれた小さなイースターエッグが、次世代Pixelの物語へと繋がっている。iPhoneがPixel 9 Proにそっと「それで、Pixel 10では何に取り組んでいますか? ただの好奇心から」と尋ねるのだ。
Pixel 10という名称
グーグルが次世代Pixelスマートフォンを開発中であることは公然の事実だ。同様に、エントリーモデルのPixel 10、上位機種Pixel 10 Pro、さらに大型のPixel 10 Pro XL、革新的なPixel 10 Pro Foldの登場が予想されていることも周知されている。しかし、これら新端末が「Pixel 10」というブランド名を冠することをグーグルが公に示したのは今回が初めてだ。
もっとも、勘のいい視聴者は、新名称を明かしたのがPixel 9 ProではなくiPhoneだった点に気づくだろう。名前を確認したのはアップルであってグーグルではないという仕かけになっているのだ。
グーグルは近く開催される「Made By Google」イベントでPixel 10ファミリーを発表すると考えられている。正式日程は未公表だが、コミュニティでは発表を米国時間8月20日(水)、一般販売開始を米国時間8月28日(木)とする考えが有力だ。



