アップルにとって、メインのiPhoneラインの発売日は毎年9月上旬に固定されているが、Macのラインアップ、特にMacBook ProとMacBook Airといった製品は長年にわたり発売時期が定まらなかった。幸い、アップルはハードウェア全体で新製品リリースのリズムを整えつつあり、Macに関する発表にも安定が生まれつつある。
多くのユーザーにとって、それはMacBook ProとMacBook Airが定期的にアップデートされることを意味する。
MacBook Proの年間スケジュールを探る
アップルは現在、ソフトウェアとハードウェアをともに年次で更新する方針を示している。各オペレーティングシステムを「その年を示す単一の数字」に統一するという最近の動きは、基準となる数字と関連ソフトウェアを毎年刷新してこそ機能する。
中核となるハードウェアの刷新はApple Silicon(アップル・シリコン)チップセットだ。過去5年間で、アップルはMシリーズを5世代投入した。ティム・クック率いるアップルは、これにより混沌としていたノートパソコンの発売時期を一定の規律下に置いてきた。2024年に確立されたパターンは2025年、2026年も続く見込みであり、具体的な日付をカレンダーに書き込める段階に来ている。
そして、この一貫したアップグレードのロードマップを最も象徴しているのがApple Silicon Mシリーズなのだ。
MacBook Proが直面したiPad Proの障壁
現行のMacBook Proは2024年10月下旬に発売されたが、その5カ月前にはApple Silicon M4チップセットを搭載したiPad Pro M4が登場していた。これはアップルの世界開発者会議WWDCの1カ月前の出来事だった。このiPad Proが、M4の新鮮味と「新車の香り」をMacファミリーから奪い去った。
今年は事情が異なる。新型iPad Proは発表され、WWDCも終了したが、Apple Silicon M5のアナウンスはなかった。直近3モデルの間隔がおよそ18カ月だったことを考えれば、これはサイクルに沿った動きであり、驚きではない。
これにより、M5を搭載した新しいMac製品の登場に向けた道筋が開けるはずだ。



