ドライ・ベギングのような感情の罠から身を守る方法
最初は、ドライ・ベギングを見抜くことは難しいかもしれない。考えすぎなのか、それとも本当に微妙に操られているのかと、自分を疑い始めることさえある。
それが身近な人、特にナルシストが仕掛けたものであれば、あなたの純粋な気遣いと相手の支配を切り離すことは、さらに難しく感じられるだろう。
こうした流れを変える1つの方法は、相手の操作に対する反応の仕方を変えることだ。あなたが相手の感情に責任を持つことなく、相手の感情を指摘する。
例えば、相手が「私はいつも全てを1人でやっている」と言った場合、急いで助けようとしたり謝ったりするのではなく「参っているようだね。あなたはどうしたいの」と言ってみる。
こうした言葉は、相手の罠に引っかかることなく妥当な反応となる。また、相手のニーズは相手が負うべきものとして、さりげなく押し返すこともできる。
最も重要なことは、毎回対決する必要はないが、罠に気づく必要があるということだ。このようなパターンにおいて、相手の感情に責任を持つのはあなたの義務ではなく、相手がそう仕向けているのだと思えた瞬間から、あなたは自分の主体性を取り戻し始める。
明確な境界線を維持し、意識して状況を客観的に見られるようになれば、相手の操作的な行動に気づき、それを封じられる。
いつの間にか罪悪感を感じるのではなく、明確な意識を持って対応した瞬間から、あなたに対するナルシストの力は弱まり始めるだろう。


