起業家

2025.06.24 13:30

トランプと組む中国人起業家、彼は模倣王か天才か

中国人ブロックチェーン起業家のジャスティン・ サン

サンの次なる一手は何なのだろうか。常に時流に乗ろうとする彼は、「最近はAIエージェントが気になっています」と言い、今はイーロン・マスクをいちばんの手本に挙げる。高速な取引処理能力を生かし、トロンを知能化された機械が支える、世界の基盤となる決済インフラにしたいと語る。

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「世界規模で展開されるAIエージェントの雇用を想像してください。そこにはもちろん、24時間体制で稼働する信頼性の高い世界規模の決済ネットワークが基盤として必要になります」

奇想天外な話に聞こえるだろうか。サンは、そう思われてもまったく構わない。注目が大好物で、過小評価には慣れっこであり、おとがめなしとおぼしき処遇を受けていることも、気に留めていないように見えるのが彼だ。 

「私は未来をつくる人間になりたい。ですが、私たちはその前に、未来の世界の姿を想像しなければなりません」

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サンは、自身の敬称を「閣下」としている。少し前に、カリブ海の小さな島国、グレナダの世界貿易機関(WTO)大使を務めたからだ。また、クロアチアのドナウ川沿いに領土を主張する「ミクロネーション」、リベルランド自由共和国の首相の座にも就いている。こうした芝居がかった振る舞いの一方、新たな事業創出にも抜け目がない。ユニスワップの模倣版DeFi取引所のサンスワップは、2024年に爆発的な取引高の伸びを見せ、12月には40億ドル以上の「ラップド(他のブロックチェーンで使用できるように設計されていること)」トークンの売買を取り扱っている。ソラナ基盤のミームコイン製造工場をまねたサンパンプも、24年8月の創業以来、9万7,000のトークンはわずか3,700万ドルしか生み出していないが、サンはこのプラットフォームをアジアのミームコイン市場のリーダーに位置付けようとしている。
サンは、自身の敬称を「閣下」としている。少し前に、カリブ海の小さな島国、グレナダの世界貿易機関(WTO)大使を務めたからだ。また、クロアチアのドナウ川沿いに領土を主張する「ミクロネーション」、リベルランド自由共和国の首相の座にも就いている。こうした芝居がかった振る舞いの一方、新たな事業創出にも抜け目がない。ユニスワップの模倣版DeFi取引所のサンスワップは、2024年に爆発的な取引高の伸びを見せ、12月には40億ドル以上の「ラップド(他のブロックチェーンで使用できるように設計されていること)」トークンの売買を取り扱っている。ソラナ基盤のミームコイン製造工場をまねたサンパンプも、24年8月の創業以来、9万7000のトークンはわずか3700万ドルしか生み出していないが、サンはこのプラットフォームをアジアのミームコイン市場のリーダーに位置付けようとしている。


Justin Sun◎1990年、中国・青海省西寧生まれ。北京大学で歴史学の学士号を取得後、ペンシルベニア大 学で東アジア研究の修士号を取得。2013年、リップル・ラボの中国代表に就任。17年、自身の暗号資産プロジェクト「トロン」を設立。同ブロックチェーンを基盤とし、取引所ポロニエックス、 HTX、ピアツーピアのファイル共有サービス「ビットトレント」を展開する広大な暗号資産帝国を築き上げた。

文=スティーブン・アーリック & ニーナ・バンビシェバ 写真=ガレス・ブラウン 翻訳=木村理恵 編集=加藤智朗

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