経済・社会

2025.06.22 14:15

イ・ジェミョン韓国新大統領は日韓首脳会談で石破首相と何を語ったか?

6月17日、カナダのカナナスキスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)が閉幕した(Photo by Ukrainian Presidency/Anadolu via Getty Images)

6月17日、カナダのカナナスキスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)が閉幕した(Photo by Ukrainian Presidency/Anadolu via Getty Images)

6月17日、カナダのカナナスキスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)が閉幕した。期間中に行われた、イ・ジェミョン(李在明)大統領と石破茂首相との日韓首脳会談は、両国関係に新たな転機をもたらした。

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会談は、長年の対立と過去の歴史問題を一時的に脇に置き、未来志向で実利的な協力関係の構築に重点を置いたことが最大の成果だといえる。

日韓首脳会談での4つの成果

首脳会談の主要成果としては、第一に、12年間中断されていた「シャトル外交」の再開に合意したことだ。

シャトル外交とは、両国の首脳や高官が定期的に相互訪問し、意思疎通を図る外交チャンネルであり、その再開により両国間の信頼回復と持続的な協力の基盤を築く。これは日韓関係改善における象徴的かつ実質的な進展と評価される。

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第二に、過去の歴史問題への直接的な言及を最小限に抑え、経済、安全保障、文化など多方面での協力強化を約束した。

韓国のイ大統領は「日韓関係はまるで庭を一緒に使う隣人のように、切っても切り離せない関係だ」と述べ、「小さな違い、意見の違いはあるが、その違いを越えて、両国がさまざまな面で互いに協力し、助け合う関係へと発展することを期待する」と強調した。

石破総理も「国際的な通商環境や国際関係での困難が増しており、類似した関係、また補完的な関係にある両国が多くの部分で協力すれば、互いにとって大きな助けになると思う」と応じた。

第三に、安全保障分野で日米韓3カ国の協力を再確認し、北朝鮮の核・ミサイル脅威に共同で対応することを約束した。特に核・ミサイル問題や日本人拉致問題など敏感な安全保障課題については緊密に連携し、軍事情報の共有と協力強化の意志を示した。

第四に、今年が日韓国交正常化60周年であることを記念し、国民間交流の活性化と政府間の意思疎通の強化を約束した。これにより両国関係の歴史的意義を再認識し、未来志向の協力の契機とした。

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