働き方

2025.06.22 08:00

「フレキシブルな働き方」の真実、終わりのない労働時間から解放されるためには

Shutterstock.com

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かつて1日の仕事というのは、始まりの時間も終わりの時間も決まっているものだった。今はどうだろうか。あまりそうとは言えない。

世界中の働き方の変化を調査しているマイクロソフトの年次報告書「2025 Work Trend Index」のスペシャルレポート「Breaking Down the Infinite Workday(終わりのない労働時間の分析)」によると、労働者の40%は朝6時にはすでにオンライン状態となっており、約30%が夜10時になってもメールを返信している。そして、5人に1人は週末も働いている。

これは会社の方針ではない。管理職の決めたことでもない。必ずしも意図的に行われているわけでもない。ただ、実際に起こっていることである。

私たちは仕事をオフィスから切り離したが、その過程で、時間管理からも切り離してしまったのだ。

おかげで、働く場所や時間を柔軟に選べるようになった。これはデータで明らかになっている貴重な成果だ。ただ、明確な規範や個人的なルールを設けないままだと、1日の時間をどう使うかという選択の自由は際限なく広がっていく。ライフスタイルに合った働き方をするどころか、仕事モードが常態化してしまっている人があまりにも多い。やる必要のないことにまで手を出しているケースもよく見る。

マイクロソフトでAIアシスタントツールCopilotとこれからの仕事について研究するチームを統括するアレクシア・カンボンは、筆者の主催するポッドキャスト「The Future of Less Work(仕事量の少ない未来)」に出演した際、この点を的確に指摘し、次のように語った。「オンとオフの境界線が曖昧になった結果、労働時間に終わりが見えなくなくなりつつある。いつ仕事を切り上げればよいのかわからなくなっているのだ。そろそろ私たちは、1日の労働時間に再びいくつかの境界線を設ける必要があるのかもしれない」

今や私たちは「無限の労働時間」を生きている。それは柔軟性に欠けているからではない。真に自分のためになるフレキシブルな働き方をまだ知らないからだ。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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