他にも、上司へのフィードバックを円滑に行う方法
上司から部下へのフィードバックは、内容がポジティブであれネガティブであれ、建設的でありさえすれば効果的だと、複数の研究で示されている。
おそらく上述の「サンドイッチ式」のフィードバックは、理想的ではないのかもしれない。それでも、部下の仕事ぶりに関してバランスのとれた意見を伝えることは、良い上司であるための必須条件だ。
暗黙のうちに形成された職場の不文律は、上司と部下のあいだにコミュニケーション不全や断絶を生む原因となる。コミュニケーションや正直さは相互的なプロセスなので、上司と部下、両者がバランスを保つことが必要になる。そこでポクが勧めるのが、「下から上への逆パフォーマンスレビュー」だ。
上司にフィードバックを伝える時、部下がスムーズに論点を伝えるために最適な方法は、ネガティブとポジティブのバランスがとれた視点を持つことなど、科学の裏付けがある方法を使うことかもしれない。そして、上司から部下へのフィードバックに似たスタイルを使用することも良いだろう(バランスがとれたスタイルである場合は、という条件付きだが)。なぜなら、慣れ親しんだスタイルであれば、当然ながら上司になじみ深く、快く感じてもらいやすいからだ。


