経営・戦略

2025.06.30 07:15

コロナ禍を経てさらに高まる職場での孤独感 役職ありの男性はより孤独に

gettyimages/nnovatedcaptures

対策は「していない」「諦めた」が多数派

この孤独感に対して、ほとんどの人が「何もしていない」「諦めた」と回答。孤独を感じながらも、具体的な行動が取れていない人が過半数を占めていた。

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また、「職場以外でも孤独を感じる」との回答も60.1%にのぼり、孤独は仕事を超えて日常にも影響を及ぼしているようだ。「職場でのつながりが、その人の全体的な孤独感に影響を与えている」と仮説を立てれば、職場は社会的孤立を防ぐ重要な砦になっているとも考えられる。

リラックス空間と対話の機会が鍵に

孤独を軽減するために必要とされたのは、「リラックスできる場所」「気軽に話せる対面の場」「定期的な1on1面談」などの意見が多く寄せられた。

さらに、自身以外に「職場で孤立している人がいる」との回答も28.9%あり、見えにくい孤独の存在が浮き彫りになった。

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調査の結果をここまで見ると「コミュニケーションの場を増やすこと」が得策と考えられるが、むしろ「ひとりになれる安心空間」も必要なのではないかと感じる。孤独=悪ではないし、「孤立しているように見える人」はもしかしたら「ひとりでいること」を好んでいるのかもしれないからだ。これからの職場は、コミュニケーションの場とひとり安心空間のバランスを求められるのではないか。

孤独を企業がどう受けとめるか

職場の孤独は、単なる個人の気持ちの問題ではなく、関係性の構造そのものに根ざした社会課題といえる。コンプライアンスにばかり縛られ、言いたいことを言えない昨今の環境も、特に上司の立場にいる人たちの消化できない孤独を生み出している可能性もある。その孤独の解消については「無策」だ。

気づかれず、語られず、静かに広がるこの孤独に対して、組織としてどう応えるのか。離職率にも関係する「孤独」について、その視点がいま問われている。

プレスリリース

文=福島はるみ

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