そんな時、彼女が日の目を見たのが「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」だった。ちゃんみなが17歳の時。突如、人生が大きく動き出す契機になった。
当時、ラップバトルが盛り上がり始めた時期で、ラップを始める層も低年齢化していた。高校生RAP選手権は、BSスカパー!のバラエティ番組企画から始まり、日本におけるHIP HOP人気を決定づけるきっかけとなった大会だ。彼女は初めてにして最後となるラップバトルに参加したのだが、スキルフルなMCと闘志あふれるパフォーマンスで大きな注目を集めることになる。女性のラッパー自体がまだ少なかったこともあり、その視線の数は想像以上だった。
しかし、ちゃんみなはその状況を冷静に見ていた。
「注目された以上、世間の熱がさめるのは当たり前のこと。『なんかあの子いたよね』で終わらない努力をしなくてはいけない」
そこからはがむしゃらに努力する日々が始まった。曲を作ってはリリースすることを繰り返して、次に向けてどういう動きをするべきか考え続けた。彼女は当時のことを、「ストレッチもアップもちゃんとできていないのに、とにかく走れ! と言われている競争馬のような状態だった」と表現する。結果的に、ティーンとしての恋愛や友人関係の悩みを直球でぶつけた曲の数々は、同世代からの共感を集めていった。
とはいえ、まだ10代だった当時のちゃんみな。何が、そんなにも彼女を突き動かしていたのだろうか。聞けば、「昔から、死ぬところから逆算して人生設計を立てているんです」という。死ぬときにこうありたい。だから、この年齢までにこれを成し遂げたい、そのためには高校生までにはデビューしておかないといけない──など、小さいころから常にそういった思考で取り組んできたという。「自分が目指している夢を、自分で叶えてあげたい。私が私を誇れないと意味がないし、誰かに称賛されるわけではなく、私が私を認めてあげられないといけない。それをひとつずつ達成してきただけです」
インタビューの続きは、6月25日発売の『Forbes JAPAN』8月号にてお読みいただけます。
ちゃんみな◎1998年生まれ。ラッパー、シンガー。作詞作曲、トラック制作、ステージ演出などすべてセルフ・プロデュースで行う。2017年、メジャー・デビュー。25年、プロデューサーを務める HANAがデビュー。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞。


