2004年の誕生から20年余り、アナログ式電波ソーラー時計の世界を牽引し続けるカシオ「オシアナス」。
グラデーションカラーのダイヤルを纏った「レトロトーン・コレクション」が、新たな魅力を打ち出していく。
男のドレス服に不可欠な、数少ない装飾として艶やかさをプラス

“Elegance,Technology”をブランドコンセプトにアナログ式電波ソーラー時計を牽引するカシオの「オシアナス」。
美しく磨き上げられたメタルケースに、カシオが培ってきた装飾技術を施したダイヤルを備え、端正な顔立ちによってこのコンセプトを見事に体現し、長く人気を博している。
新登場となる「レトロトーン・コレクション」は今、時計業界でも注目を集めるグラデーションダイヤルを採用した、豊かな表情が目を惹く意欲作。
数少ない男の装飾のひとつともいわれる腕時計は、手元から控えめに、さりげなくエレガンスを醸し出すには最良のアイテムといえるだろう。

柔和な雰囲気をもつ「レトロトーン・コレクション」なら、抑制の効いたアクセント効果を遺憾なく発揮。美しいグラデーションダイヤルと、さまざまな機能を備えるオシアナスの利便性が相まって、働く男の腕元には不可欠なものとなるはずだ。
例えば、ネイビーのストライプスーツに、サックスシャツとネイビータイからなるVゾーンをインして同系色でまとめ、清潔感を醸したいとき。腕元にブルーグラデーションダイヤルの本作を添えることで、装いにさらなる奥行きを与えることができるだろう。

一方、差し色使いをしたい場合は、グレースーツ&ニットというモノトーンの着こなしの腕元に、同じくブルーグラデーションダイヤルの本作をオン。
スーツの光沢とニットの上質なマット感によって、質感に繊細な変化を加えたコーデの腕元に、エッジの立ったチタンケースの時計が挿入されることで程よいニュアンスを加味。さらに、グラデーションダイヤルが差し色となり、さりげない華やぎを加えてくれるのだ。
カシオが磨き上げた技術で見せるレトロな佇まい

海の神である「オケアノス」にその名の由来がある「オシアナス」は、誕生以来一貫して、海を想起させるブルーの表現に力を注いできた。
これまでも、伝統技法である江戸切子や、多面カットのサファイアガラスをベゼルに備えるなどの話題作をたびたびリリースし、人気を博してきた歴史をもっている。
外装の加工技術も無視できない昨今の時計作りにおいて、さらなる進化を遂げるべく、「オシアナス」にもブルー以外のモデルも登場し、エクステリアの表現もいよいよ多彩になってきた。
こうした背景から、全3スタイル5カラーがラインナップするこの「レトロトーン・コレクション」が誕生したというわけだ。

何より美しいのは、ハーフマット調のグラデーションダイヤルだろう。新開発の金型をもちいて製作された梨地仕上げのダイヤルに、シルバー蒸着・カラー塗装・グラデーションパターン印刷という3層の着色を施した。さらに、中心から外周に向けて濃度が高まる味わい深い仕上げによって、奥深い表情が生まれている。
ソーラーパワーのチャージに必要な光量を保つために、透過率を厳密にコントロールするカシオの技術で、より発色の高いダイヤルを生み出すことに成功した。

ベゼルにインサートされるリングは、ダイヤルと同系色のカラーで着色。その表面は、レーザー加工によって、霜が降りたようなフロスト調に仕上げ、独特の光沢感を表現している。
また、時分針には、テーバードの少ないシンプルなストレート型を採用し、視認性を高めた。オシアナスロゴには、ブランドカラーでもあるブルーをメタリックに仕上げて、アクセントとしている小技も見せる。

そして、タイムレスな雰囲気を高めてくれるのが、ケース同様にチタンを採用したブレスレットの仕上げだ。細かなファセット(面)を備える3連リンクは、それぞれサテン仕上げにとなっており、溝が刻まれたリュウズと相まって、レトロ感を強調している点は、本作の個性となっている。
チタンの一部には、高度な技術をもつ職人だけが作業できるといわれる「ザラツ研磨」が施されており、平滑で美しいメタルの表情を味わうことができる。
その物性から加工が難しいといわれるチタンという金属を、高度な加工技術によってキリリとした表情に仕上げている点は、カシオの面目躍如たるところだろう。
「オシアナス」ならではの使い勝手の良さも健在

「レトロトーン・コレクション」は、オシアナスが磨き上げてきた実用性を継承している。
先にも述べたチタンケースは、チタンカーバイト処理と呼ばれる表面硬化加工によって、軽くて耐摩耗性に強いつくりとなっている。
また、カシオ独自のソーラー発電システム「タフソーラー」を装備。光によって発電された電気エネルギーを二次電池に蓄電して長持ちさせる特性がある点も強調したい。
そして、傷に強く透明度が高い両面反射防止コーティングのサファイアガラス風防によって、視認性の高さは言わずもがな。
クロノグラフ型のOCW-S7000RA系と三針のOCW-S400RA系には、ブルートゥースを搭載。アプリを通じてスマートフォンとの連携が可能。また、クラシックラインでは、マルチバンド6の電波受信機能を装備。精度の高い時刻表示が可能となっている。
実用時計として支持され続けてきた「オシアナス」が、「レトロトーン」を纏うことで、装飾的な価値も高めていることを、実感いただけるだろう。


