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2025.06.26 07:15

SNS疲れと新生活への対応 アカウント削除が増える真実

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SNSのアカウント削除や解約に関する検索件数が春に急増するという。日本のSNSユーザー人口は増え続け、そろそろ飽和状態に近づいている。実際にSNSを止めたかどうかは定かでないが「止めたい」人は増えているようだ。

総務省の2024年版『情報通信白書』によれば、2023年のSNS利用者数は1億580万人。2028年には1億1360万人に達すると見込まれている。日本の人口が約1億2000万人だから、ほぼ全員だ。そうなると、サイバー犯罪、投稿をめぐるトラブル、それが一因となる「SNS疲れ」の常態化という憂うつな未来が見えてしまう。そう感じる人は少なくないようで、一部ではSNS離れが話題になっている。

アムステルダムを拠点に世界でインターネットの仮想専用線サービスを提供するVPNプロバイダー、NordVPNは、2024年3月から2025年3月にかけて、[SNS名] + アカウント削除、[SNS名] + 退会、[SNS名] + 解約といったキーワードによる検索の件数を調査した。すると、年間を通して3月にこれらの件数が大きく増えることがわかった。

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具体的には月平均に対して、LinkedInが38.7パーセント、Xが28.1パーセント、TikTokが22.7パーセント、Instagramが20.0パーセント、YouTubeが19.0パーセント増加していた。3月は卒業、就職、異動などライフステージが変わる時期であり、「新生活や新年度のスタートをきっかけに、SNSの使い方を見直す人が増えている」とNordVPNは推測している。

この傾向は4月まで続き、「新生活の忙しさの中で、SNSとの距離を取ろうとする人が一定数いる」ことが伺えると同社は話す。また1月にもやや増加傾向が見られ、新年の抱負としてデジタルデトックスを目標に掲げる人が増えるということだ。また調査では、SNSのアカウント削除を検討する背景としては、「生活の節目によるリセットのニーズ」に加え、「セキュリティーやプライバシーへの不安」があることも示された。

そこでNordVPNの最高技術責任者マリユス・ブリエディス氏は、セキュリティー上の不安からアカウントの削除を考えている人に向けて、SNSを安全に使うための5つの対策を提案しているので参考にしてほしい。

1 使わないアカウントは削除する
 個人情報が残っている場合があるので、もう使わないアカウントは放置せず、完全に削除する。

2 投稿前に個人情報が含まれていないか確認する
 身元が特定されるような情報や写真を含めない。ひとたびネットで公開され拡散されたら、もう取り返しがつかない。位置情をリアルタイムで共有するのも危険。

3 登録時に過剰な個人情報を入力しない
 アカウント作成の際に提供する個人情報は必要最低限にする。

4 プライバシー規約を定期的に見直す
 SNSの利用規約はひんぱんに変更されるので、意に反した内容になっていないか、定期的に確認する習慣をつける。

5 安全なインターネット接続を使う
 公共Wi-Fiは傍受リスクがあるので、SNSにログインするときは信頼できるネット環境を選ぶ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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