そこで、少しだけ視点を変えます。知名度はあるけどみんなそれほど詳しくない選手の話をするのです。
紳助さんが例に挙げたのは、当時、阪神タイガースの人気選手だった藤本敦士選手。
タイガースなので関西では大人気だったものの、東京ではまだ、そこまで詳しく知られていませんでした。
そこで、「阪神の藤本選手のこと知っていますか? 彼はプロになりたかったけど、高校卒業後すぐにはなれず、専門学校や社会人であきらめずに腕を磨いて、見事ドラフトにかかった苦労人なんです」というような話をすると、「こんな細かなことまで知っているなんて、この人は野球に詳しい!」と周囲の見る目が変わってくるわけです。仮に、藤本選手以外の野球選手のことをほとんど知らなかったとしても、です。
人と違う視点でマニアックなことをしゃべる、というのも1つのテクニックです。
ビジネスシーンでも使える
こうしたテクニックはビジネスシーンでも使えます。
クライアント相手に、いかに自分が担当分野に詳しいのかさりげなくアピールする時も、その分野のメインの話をするのではなく、少しずれたマニアックな話をすると自分の博識さをアピールできます。実際には、その箇所しか詳しくなかったとしても、クライアントの信頼度はアップします。
また、初めてクライアントを訪問する際は、その企業の「はじっこ」を深く調べてみる、というのも面白いですよね。
「御社の沿革を拝見していたら、10年前に○○という出来事があったのを知りました。どうしてこういう決断をされたのですか」といった具合で質問すれば、「我が社のことをよく調べてくれているな」と感心されるでしょう。
ちなみに、感度の高いビジネスパーソンは、すでに本格的な「お笑い」のノウハウを学び始めているようです。
吉本興業が運営するお笑い養成所「NSC」で伝説の講師として知られる本多正識氏はダイヤモンド・オンラインのインタビューのなかで、「最近は、経営者やビジネスパーソンがお笑いを学びに来るケースが増えた。芸人独特の思考法は高度なコミュニケーションやアイデアを必要とするビジネスパーソンにとって魅力的なスキルだと認識されている」と語っています。
NSCに入学までしなくても、お笑いの動画をたくさん見てどう視点を変えているのか、自分なりに分析してみると、「こういう時は、こういうふうに視点をずらしていくと面白い」というノウハウが少しずつたまっていきます。
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