英国のラッパー、ストームジーが短編映画『Big Man』で主演俳優としてデビューした。この作品は、全編がiPhone 16 Proで撮影されたもので、アカデミー賞受賞監督アニール・カリアが監督を務めている。
ストームジーが立ち上げたMerky Filmsの初の作品である『Big Man』は、テンツマンと呼ばれる落ちぶれたミュージシャンがある日、2人の若者と出会うところから始まる物語だ。ストームジーは、インスタグラムの投稿で、次のように語っている。
「これは、長い間水面下で進めてきたプロジェクトだ。力強く、真実味があり、大胆な英国のストーリーテリングのためのプラットフォームであり、独創的で予想外のアートの拠点となる場所でもある。私たち自身の物語を語り、本物の声に光を当て、見られ、聞かれるべき人々に場を与えるという、#Merkyがこれまで取り組んできた活動の、自然な延長にある作品だ」
ストームジーは、アップルとの提携で制作したこの作品を発表できることを誇りに思うと述べている。アップルはiPhoneのみを使って写真や映画を撮影する企画の「Shot on iPhone」を世界各国で実施しているが、本作品は、同シリーズで初めて英国で制作された映画だとされている。また、ストームジーが映画の主役を務めるのもこれが初めてだ。
映画監督たちは、iPhoneのような軽量でコンパクトな機材で撮影を行うことで、俳優たちのナチュラルなパフォーマンスを引き出せると述べている。本作の監督を務めたカリアも、iPhoneの軽さと柔軟性によって自由度が高い撮影が可能になったと述べている。
約20分ほどのこの映画は、YouTubeで視聴可能だ。


