なぜフリーランサーにはニッチが必要か?
6年前にフリーランスの仕事を始めたとき、私は典型的なミスを犯した。
私が知っている他の多くのフリーランサーと同じように、私は自分の分野を狭めることを恐れていた。収入が限定されてしまうのではないか? あらゆる人にサービスを提供するべきではないのか? 自分の成長を妨げることにならないだろうか? あまりに限定的になりすぎて、依頼を断ることになるのでは? このように心配していたのだ。
何年もの間、私は自分のことを単に「キャリア・コーチ」と呼ぶという、破壊的な習慣を続けていた。この肩書きは、特定の潜在顧客を念頭に置いたわけではない、非常に一般化された肩書きで、文字通りどんな人でも私の潜在顧客になり得るようなものだった。しかし何度かトレーニングを受け、本を読み、実際に収入とクライアントを失い、観察を重ねるうちに、私はあるひとつのことに気がついた。
それは、「富はニッチにあり」という陳腐なフレーズが、実際には重要な言葉だということだ。特定の顧客層やキャリア・コーチングのタイプに焦点を絞ると決めたことで、私の人生、キャリア、収入、ビジネスのすべてが実際に変わったからだ。
当初は心配していたこともあってニッチ化が遅れてしまったが、やがてそれも軌道に乗り、半年も経たないうちに私は中堅管理職向けリーダーシップの専門家として知られるようになった。それにより、長期的なキャリア成長、昇進、管理職や指導的地位での成功を真剣に考えているプロフェッショナルたちから、アプローチされるようになったのだ。
その後、私はビジネスの別の側面に軸足を移し、リーダーシップに特化したサービスを提供すること自体に重点を置かなくなったが、このマインドセットの転換が、そもそも私が今いる場所に立つことを可能にしたのである。
そして私は今でも、自分のビジネスにおいて、誰にサービスを提供するのか、そして誰がそれに該当しないのかを非常に明確にしている。
サービスの提供対象は明確であり、それに該当しない「潜在的な」クライアントには売り込みをしないので、時間を無駄にすることもない。
これが、「サブニッチ」と呼ばれるものを特定することによる効果だ。
サブニッチとは、例えばウェブ開発のようなニッチな分野を、さらに細分化したカテゴリー(例えば、UI/UXなど)を指す。また、そこからさらに需要が見込まれる特定の顧客グループ(例えば、銀行会社や金融機関など)に焦点を定めることもできる。
こうすることで、自分を非常にユニークな存在として確立できるだけでなく、その分野の専門家と見なされるため、信頼性が高まり、競合が減るという二重のメリットが得られる。結局のところ、フリーランスのUX/UIデザイナーは何千人もいるだろうが、金融アプリだけに特化したデザイナーはほんの一握りなのだ。
さらに、あなたは今やその分野の専門家であるため、ソートリーダーシップ(特定分野で革新的アイデアや解決策を発見・発信し、その分野をリードすること )の確立も容易になる。また、あなたのオファーはもはや一般的なものではないため、高い報酬を請求することも可能になる。あなたは、オーダーメイドのオファーを提供しているのだ。


