マーケティング

2025.06.23 08:15

「広告うざい」9割の時代、信頼の決め手は「企業そのもの」 著名人効果は限定的

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購入前の情報収集は「レビュー重視」

広告から商品・サービスに興味を持った場合の情報参考先として、「Webサイトのレビュー」(43.5%)、次いで「企業の公式サイトや販売ページの商品・サービス情報」が41.7%、「SNS上の一般ユーザーのレビュー」が26.3%、「周りの人の意見」(20.5%)と続いた。

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この結果は、消費者が広告そのものよりも、第三者の客観的な評価や公式情報を重視していることを物語っている。広告は「きっかけ」にすぎず、実際の購買決定には別の情報源が重要な役割を果たしていることがわかる。

信頼される広告の条件は「企業の信頼性」と「実績」

では、消費者はどのような広告を信頼できると感じるのだろうか。「広告を見て、信頼できると感じる際のポイント」を尋ねた質問では、「企業自体に信頼感がある」が28.4%で最多となった。次いで「長年続いている商品やサービスである」(26.9%)、「データやエビデンスに基づいた情報がある」(22.1%)が続いた。

上位3つの回答を見ると、消費者が重視するのは企業の信頼性、商品・サービスの実績、そして客観的な根拠であることがわかる。「信頼できる媒体(メディア)に掲載されている」(14.5%)、「信頼できる人物が出演している」(6.0%)といった外部要因よりも、企業や商品そのものの信頼性を重視する傾向が鮮明に表れた。

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この結果は、派手な演出や著名人の起用よりも、企業としての信頼性構築や長期的な実績作りが、広告効果において重要であることを示している。

即効性より「信頼構築」が重要

調査結果から見えてくるのは、現代の広告効果の複雑さだ。即効性のある購買促進効果は限定的である一方で、情報収集の起点としての役割は一定程度果たしていることがわかる。

消費者の多くが「スキップ・スルー」する中でも、「内容次第では参考になる」と考える層が4割近く存在することは、広告を出稿する側にとって重要な示唆といえる。課題は、消費者の警戒心を解き、信頼できる情報として受け取ってもらえる内容とタイミングをいかに見つけるかということかもしれない。

レビューやSNSでは得られない詳細な情報は、やはり公式の発表やウェブサイト等に頼ることになる。広告の単発的な露出だけではなく、その後につながる継続的で適切な「情報提供」が、最終的な購買行動により影響を与えるといえそうだ。

【調査概要】
調査期間:2025年5月27日~5月29日
調査対象: 20代~50代の男女
有効回答数:331名
調査方法:インターネット調査

プレスリリース

文=池田美樹

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