キャリア

2025.06.18 11:00

もはや管理職は無理ゲーか 「出世せずにキャリアアップ」をするには

Shutterstock.com

Shutterstock.com

管理職にならずに、キャリアアップを図る方法はないだろうか。このような疑問を抱いているのは、あなただけではない。もしかしたら、リーダー的なポジションを打診されたものの躊躇した人もいるかもしれない。ストレスを抱え、社内政治や会議に明け暮れる管理職を見て、「キャリアアップしているようには見えない」と思った人もいるかもしれない。中には、キャリアアップとは困難な状況に陥ったときに誰もが頼る人物になることだと考える人もいる。それは、部下が何人いるかではなく、専門知識で一目置かれるようになることを意味する。

advertisement

LinkedIn(リンクトイン)の『Workplace Learning Report(ワークプレイス・ラーニング・レポート)』2023年版によると、Z世代とミレニアル世代の労働者の78%が、自分のキャリアを開発するために学びたいと答えている。だからといって、昇進を追い求めているわけではない。多くは、従来の出世の階段を登らずに成長したいと考えている。ここで、真の疑問が浮かぶ。管理職になるという考えを捨てるべきか、それとも管理職になることが自分にとって実際にどういう意味を持つのかを考え直す時なのか。

キャリアアップと管理職の相関が薄まったわけ

筆者は何十年も営業に携わり、その間、管理職が部下の営業担当者よりもはるかに低い収入しか得られていない状況を目の当たりにしてきた。多くの業界で、一番稼いでいるのは指示を出している人たちではない。管理職は取引を成立させたり、顧客との関係を築いたり、あるいは専門的な知識を提供したりしている。そのため、昇進は本当に価値あるものなのかと疑問視することは、理にかなっている。

管理職が来る日も来る日も、会議やトラブル解決に追われているのを見たことがあるかもしれない。もしかしたら、仕事に情熱的だった管理職の人が人事問題で疲弊していく様子を見たことがあるかもしれない。だからといって、あなたが管理職に向いていないというわけではない。だが、あなたが管理職に前向きになれない理由にはなるかもしれない。

advertisement

実のところ、多くの人が管理職になることを断るのは、自分の仕事の中で喜びを感じられる部分を守りたいからだ。業績評価やしょっちゅう変わる肩書きに引っ張られることなく、学習や問題解決、何かしらの取り組みを続けたいと考えている。

肩書きを変えずにキャリアアップする方法

キャリアアップに昇進は必要ない。多くの組織では、蛇のように横に行ったり、斜めに行ったり、時にはループを描きながらキャリアを重ね、スキルを深めてから新しい分野を開拓する。一直線に登っていくのではなく、さまざまな方法で専門性を深め、価値を生み出していく。

もしこれがあなたのスタイルなら、おそらく以下のような機会に魅力を感じるのではないか。

・部門をまたぐプロジェクトを率いる
・特定のツールやシステムについて頼れる存在になる
・新入社員のメンターになったり、他の社員が行き詰まらないようサポートする
・講演や執筆を通じ、業界について発信する

このような職務には知名度や責任が伴い、肩書きが変わらなくても給与が上がることが多い。

次ページ > 管理職に対する誤解で、キャリアアップが中断

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事