2. タスクだけでなく成長にフォーカスする
ほとんどの面談は結局、時間をかけた進捗報告に終始してしまう。つまり、部下は完了したタスクについて報告し、上司は新しいタスクを与える、という面談になりがちだ。こうしたアプローチでは、プロフェッショナルとしての成長と将来の展望について議論するという貴重な機会を逃してしまう。
戦略
調査・コンサルティング会社のWorkplace Intelligence(ワークプレイス・インテリジェンス)がアマゾンの依頼を受けて実施した調査では、ミレニアル世代とZ世代の社員の74%は、「キャリアを前進させる機会が見えない職場からは去る可能性が高い」と答えた。面談の機会を活用して、自分は長期的な成長に前向きな人間であると印象づけよう。
なぜ効果的か
上司は、高い能力をもつ社員を会社にとどめ、成長させたいと考えている。あなたが一貫して成長について話し、野心を示せば、それらは上司にとってあなたの将来に投資すべき根拠となる。
実践方法
・面談時間のうち少なくとも10分を、成長に関する話題に費やす
・キャリアの前進のために身につけるべきスキルについて質問する
・自分にとっての現在の限界を超えるような課題や、部署横断的なプロジェクトを任せてほしいと伝える
・業界のトレンドについて議論し、それが自分の仕事にどう影響し得るかについても話し合う
質問の例
・「どんなスキルを身につければ、次のレベルに進む備えになるでしょうか?」
・「もっと責任の幅を広げられるようなプロジェクトの予定はありませんか?」
・「私が目指す役職についている人にとって、成功とはどんなものですか?」
3. 課題だけでなく、解決策も用意する
多くの社員は面談を、不満を訴える場として使う。解決策を提案することなく、ただ課題を上司に報告するだけなのだ。課題を可視化することは重要だが、こうしたアプローチをとった場合、あなたは上司にとって仕事を楽にしてくれる人ではなく、仕事を増やす人として映るだろう。
戦略
「課題を持ち込む人物」から、「解決策をもたらす人物」へと変身しよう。こうした変身により、上司があなたに見いだす価値は本質的な飛躍を遂げる。
なぜ効果的か
管理職は、チームの業績によって評価される。あなたが常に、課題とともに解決策を提示すれば、上司にとってあなたは、仕事を難しくするのではなく、楽にしてくれる貴重な戦力になる。
実践方法
・1つの課題を報告するたびに、2つか3つの考えられる解決策を示す
・ほかのチームや企業で実践されているベストプラクティスを調べる
・具体的な次のステップとタイムラインを提案する
・問題解決についての助言だけでなく、解決策の導入についての助言を求める
話し方の一例
「顧客の反応時間が20%増加していることがわかりました。調査の結果、ほかのチームが実践している解決策には3つのアプローチがありました。チケットの自動発行、個別のレスポンスシフト、AIを利用した優先度判定です。こうした理由から私たちのチームでは、自動化システムが最も有効と思われます。次の四半期に試験導入することについて、どう思われますか?」
4. 具体的なフィードバックを求め、行動で応える
プロフェッショナルの多くは、知らせがないのはいい知らせだとばかりに、自分がどれだけ成果を上げているかの把握を、年次業績評価が出るまで待つ。フィードバックに対してこのような受け身のアプローチをとると、対応に数カ月の遅れが生じ、軌道修正や改善の貴重な機会を逃してしまう。
戦略
マイクロソフトの調査によれば、上司から明確なアドバイスを受けた社員は、ワークライフバランスを達成しつつ生産性を維持する確率が2.5倍も高い。フィードバックを待つのではなく、積極的に求めよう。


