上司との1対1の面談は、単なる定期的な進捗確認ではない──最も活用されていない、キャリアを前進させるためのツールだ。
そうしたツールであるにもかかわらず、ノースカロライナ大学シャーロット校のスティーヴン・ロゲルバーグ特別栄誉教授が率いた調査では、社員の約半数は、自分の面談の出来を「最適以下(suboptimal)」と評価した。
一方、このような面談での言動に熟達した社員は、上司とより強固な関係を築き、非常に貴重なメンターシップを得て、昇進に有利な立場を得る。
面談の出来は、キャリアを大きく左右する。調査会社Gallup(ギャラップ)の報告書「State of the Global Workplace(世界の職場の現状)」によると、現代の企業において77%の社員は、仕事に集中していないか、あるいは積極的に非協力だという。こうした現状のなかで、上司とつながりを築くことができれば、あなたは一目置かれる存在になるだろう。
上司との1対1の面談を、ありきたりな進捗報告から、関係構築とキャリアの前進に資する有意義な機会に変えるための秘訣を、以下に紹介しよう。
1. 議題を自分から提示する
多くの社員は、何も準備せずに面談に臨む。そして上司が会話の主導権を握り、優先事項を定めるのを待つ。こうした受け身のアプローチでは、貴重な対話の時間を無駄にしてしまうし、キャリアの構築に積極的でないという印象を与えてしまう。
戦略
効果的な面談では、上司ではなく部下が主導権を握る。面談時間の50~90%をあなたが話すべきだ。
なぜ効果的か
会話の主導権を握ることで、積極性、戦略的思考、リーダーシップの資質を示すことができる。上司はこうした資質に目をとめ、昇進を検討する際に思い出すだろう。
実践方法
・面談の24時間以上前に、議題のリストを送る
・自分が直面している課題、議論したいアイデア、成長機会にフォーカスする
・プロジェクトの進捗にとどまらない、考え抜いた上での質問を3つか4つ用意する
・「ご意見を伺いたいことがあるのですが…」「いま考えていることがあるのですが...」といった形で切り出す
試すべきアプローチ
上司がプロジェクトについて尋ねてくるのを待たず、自分から例えばこのように切り出す。「ワークフローの合理化につながる3つの機会を特定しました。実践すれば、チームの労働時間を週に5時間短縮できる可能性があります。アイデアを試験導入する方法について、ここで話し合えますでしょうか?」



